2015.06.20
“よく使ったものは、よく動く”
これ、脳の話です。
ヘップ型学習則といって、
よく使われている神経細胞ほどよく動くというもので、
学習の基本と考えられています。
たとえば、
何度も同じ文字を書くことで漢字などを覚えていく。
何度も計算をすることで早く正確になる。
これらは、学習の基本と言えますね。
もちろん、ピアノもそれと同じ。
何かを習う⇒繰り返すこと(練習)で体得できるようになる。
ここで注意なのは、
“よく使ったものは、よく動く(できる)ようになる”であって、
‘正しいものほどよくできるようになる’ではないこと。
いくらやってもそれがよくないものだったら、よくないものが身についてしまうのです。
100回練習したら自然とうまくなる、ということはほとんどないよ。
いい弾き方をたくさんやらないと、うまくはならないの。
だから、よくない弾き方をしたらどんどん悪い癖が付いちゃうから気をつけて!
いい練習のやり方や弾き方を先生はあれこれ書き込んでいますよ。
それをそのまま実行してね。
そうじゃないと上達が遠回りになっちゃって、もったいないよ。
何かよくないものがしみ付いちゃうとそれを修正するのはもっと大変!
だったら、
最初からいい弾き方を身に着けちゃえばいいんだから、
なんとなく弾かないように注意してね。
脳は、放っておいたらよくないものまで覚えてしまいます。
いいものに触れて、限界のこない伸び方をしていってくださいね♬
この曲ってすごくいい。この曲が好き。この曲を弾きたいの・・・
こんなふうに思うあなたは、知性や感覚が磨かれている証拠。
ピアノをやってたら,“いい演奏・いい音”に対する敬意がうまれてきます。
あの人、すごくいい音で弾いててすごいなぁー
とってもきれいでいい演奏で、私もあんなふうになりたいなぁ・・・
こういう感覚を持つ人は、知的感覚が磨かれていますよ。
これは子供だけじゃない、お母さんたちもそう。
自分が弾かなくても、レッスンやコンクール、演奏会などを聴いて、
いつのまにかその良し悪しがわかったり、感動したり・・・
お子さんと一緒にお母さんたちも感覚ができてきたという方がとても多いです。
話が通じるって嬉しいですよね♪