2015.06.11
来月にコンクールを控えたまーちゃん(小4)
なんだか音色が硬く、弾き方ももひとつ。
上り調子だったのになんで?
「伴奏の練習するようになったせいかも・・・」
そういえば先月、合唱の伴奏譜を持ってきてたっけ。
たしかに、
急いで譜読みやらなんやらの練習をすると力が入りやすくなり、
音色も弾き方もよくない方向になりがち。
まーちゃんは昨年引き継いだ生徒さんで、
それまでの指や弾き方、音色を変えようと働きかけてきて、
春ごろにその成果が出てきたところでした。
でも、
伴奏を急いで練習したことで、いつの間にか戻っちゃったんですね。
なんとなくショックで、ちょっと涙目になりそうなまーちゃんですが、
まだ1か月半はあるからだいじょうぶ!
先生に習った弾き方や練習をしてみてね。必ずよくなるからね
さて、
ゆーちゃん(小5)が浮かない顔でレッスンにやってきました。
あら?これは友だちとけんかでもしたかな?
でも、あえてそれには触れずにレッスン開始。
いつも通りにピアノを弾き、注意を聞いて直したり、表現を感じたり・・・
そうしてレッスンが終わりました。
あら?ゆーちゃん、いつもの柔らかい表情になっている。
気持ちが立ち直ったのね。
「え?そういえば・・・そうみたいです」とにっこり。
ピアノってね、心を整える効果もあるんですよ。
よかったね!
高校生のゆーちゃん、なんとなくさえない表情です。
「本番が、納得いかない演奏だったからそれでちょっと・・・」
ちょっと音にキズがあったけど、いい感じで弾いて入賞もしたし、
だけど、
気に入らない出来栄えだから釈然としないんですね。わかる!
結果より、いい演奏をしたい、納得いく演奏がしたい。
それはピアノ弾きにとって、大事なプライドです。
というか、それが一番大事かも・・・
「うまくなりたくてコンクールに出るんです。それなのに・・・」
悔しい気持ち、わかる!先生も同じ経験があるよ。
それを晴らすのは、いいステージをするしかないのです。
次の目標は?
「秋の演奏会でいいピアノを弾くことです!弾きたい曲がいっぱいあるんです」
この子は小さいころから前向きで、
いつも太陽の方向を見ているような気持ちのいい性格です。
ゆーちゃんがそれを望むなら、必ずいい演奏ができるよ。
安心してがんばって!
みんなそれぞれが、いい成長をしていて先生は嬉しい♬