2015.03.04
“ふつう”と感じる感覚は
人それぞれ違いますね。
これが自分にとって普通のこと、というのが、
ほかの人の普通と同じとは限らない。
レッスンも同じで、
これは見逃がせるけどこれはダメ、といった感覚が先生によっても違いますから、
指導者によってカラーが変わってきます。
さて、
脳科学者の先生もおっしゃってるように、習い事するならピアノ、というのは、
もうどなたでもご存知のことと思います。
脳にとっていい影響があるのはもちろんですが、
小さいうちから“いいもの”を身に着けてしまうことがポイント。
今、少年犯罪の凶悪さが話題になっていますが、
かんしゃくを起こす、我慢ができない、すぐ投げ出すなどの要素は、
幼いうちならだれでも持っているものですが、
年齢とともにそれらをコントロールできるように育っていけばいいわけです。
それには、さまざまな場面で“慣れ”や“耐性”を培っていくことが大事。
レッスンでもそれはとても大切なことで、
うまくいかないとイライラしたり、悲しくなったり、あきらめたり、したくなる。
でも、それを少しずつ自分をなだめて乗り越えていけるように指導するのが、
私たちおとなの役目です。
自我の出る年齢より前にそういった習慣を身に着けられると、
“こうしてがんばることが私にとって普通”になりますよ。
おとなの言うことを聞ける年齢のうちに、いい状態に慣らしていくことで、
子どもはすんなりと“いいもの”を普通に感じられるようになっていきます。
さて、レッスンも同じ。
人格形成とともに、いい弾き方、いい音の出し方ができてしまえば、
ごく普通に弾いてもきれいに、そして表現する喜びとともに仕上がっていきますね。
いいものを普通に感じながら、あなたが成長していけますように♬