2015.01.22
レッスン室のリフォームのとき、
カーペットは水色で、と
業者さんに言ったら、
「え?水色ですか?」と
怪訝な顔をされました。
水色より青のほうがいいかもしれないけど、
濃い色が敷き詰められていると圧迫感があるから、水色のほうを。
というのも、
“青は、冷静と落ち着きをもたらす色”ということから、
レッスン中は集中できるようにこの色を選んだのです。
ちょっと落ち着いて、静かな心で、実りある時間を過ごせるように。
その効果のほどは何とも言えませんが、
少なくとも赤を基調とした部屋なら、元気が出て集中はしにくい、かも。
さて、よさそうなものを子どもに与えるのはとても大事ですが、
だからといって、あまりに締め付けがきついのはまずい。
以前お話しした、型にはめすぎはマイナスに働くこともある、というそれです。
おとながよかれと思って子どもに追求しすぎると、
こどもは、その時はなんともないのですが、
長い時間ののち、
無力感にさいなまれたり意欲を失ったり、いろんな影響が出てくるといわれています。
たとえばレッスンでいうと、
この弾き方をさせたいけれど、なかなかできないときに追求しすぎない。
できるまで追い詰めるのでなく、
様子を見ながらやらせてみて、それでもうまくいかないなら、
今日はこのくらいでいいからまた明日頑張ってみようと導いてあげるといいです。
今日できなくちゃならない、必ずここまでやらなきゃいけない、という気持ちが強いと、
それは強迫性障害的に精神的にしんどくなり、
子どものがんばる気持ちを阻害します。
気力が失われるという感じかな。
あきらめないことが大事だけれど、頑張らせすぎも禁物。
はっきりした目標があってそのためにうんとがんばることはいいことですが、
子どもの精神力を削ってまでやらせないほうがいい。
精神力も気力も心も、目に見えないからむずかしいですが。
割と簡単なことなのに壁に当たったら逃げる、というのとは違いますよ。
逃げずに立ち向かえるように導いてあげる。
でも、
苦戦中なら、いま結果を求めないで、長い目で見てあげる。
少しずつできればいいんだよ。
いつか必ずできるようになるからだいじょうぶ。
今むずかしくても、あ、簡単だ!と思うときがやってくるよ。。。
計画的すぎず、型にはめすぎず、柔軟に育てていきましょう♬