2015.01.04
昨日はしーちゃん(大1)の初レッスンで、
その後一緒に新人コンサートにお出かけ。
出演の高・大学生はどれもいい演奏で、
新春にふさわしいステージでしたね。
さて、前回“縁”についてお話ししましたが、
縁というのは“偶然”とも言えるかと思います。
みなさん“偶有性”をご存知ですか?
これは脳科学者の茂木健一郎先生の本にも
出ていましたが、
偶有性とは、物事の半分は決まっており(規則的)
あとの半分は、どうなるかわからない=偶然に左右される、ということです。
私たちに起きる様々なことは、おそらくどれも偶有性が作用していますよね。
お母さんがお子さんにピアノを習わせようと思い、教室探しをする。
評判を聞いたり、電話帳で近所を探したり、ネット検索したり。
その中でどこを選ぶか?
___このときお母さんは脳内で、無意識下で直感を働かせています。
直感は、理屈っぽく言うと、
今までの経験からなんとなくいい・悪いを判断すること、かな?
もちろん、生徒側で先生に何を求めるかによって先生選びは変わってきますが、
教室選びはおとなの判断が多いでしょう。
そのときおとなは今までの経験から、
「よさそう・・・」という感じがあるものを選んでいきます。
これが、“縁”であり、“偶然”でもあり、“運命”でもあります。
レッスンを始めるとき、お母さん方に、
レッスンにどんなご希望をお持ちですか?と伺うと、
「本人が楽しく弾けるようになればいいなと思います」
ほとんどの方がこうおっしゃいます。
まったくその通り!
でも、実は、“楽しく弾けるように”は意外に早くできるようになるのです。
“楽しい“にはいろんな段階があり、
最初の楽しいが来たら、次の楽しいを感じ、
そしてまたその先の楽しいに入っていけるように、
先生はそれぞれの段階に応じた“楽しい”を示していきます。
どの段階の楽しさを享受するかは本人次第ですが、
仕上げ磨いていく練習を積むことで実力は上がり、
ピアノ経験のない人にでも、そのレベルの良さは感じられるようになります。
発表会をするたびに生徒たちの意識が上がっていくのは、
“いいもの”に対する敬意や憧れ、真摯さを感じているからでしょう。
そういった先のことをなかなか想像するのは難しいですが、
まだ何も知らない幼いうちから、
“いいもの”に対する感覚ができていくことはとても大事です。
その一歩となる教室選びにおいても、直感や偶然性や縁が、どこかで働いています。
うちの教室に来た以上は、
その縁を後悔させないような成長と安定性を注いであげたいと思っています♬