2015.01.02
新年おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、年頭ですし“縁”のお話でも・・・
人間万事塞翁が馬、ということわざがあります。
これは、
ある翁の馬が逃げてしまった。
でもその馬が名馬を連れて戻り、
その家は馬の名家となった。
が、息子は落馬で足に負傷。
でも兵役せずに済んだ。
という話です。
つまり、
何かがあってもそれを短絡的に判断するのでなく、
大きく見渡し、その時々に振り回されることはないということでしょうか。
これは人生そのものと言ってもいいくらいに含蓄深い言葉です。
昨今世の中は大変便利になりました。
スイッチひとつでできる家事が増え、クリックひとつで情報が入手でき、
さまざまのことが簡便化され、生活しやすくなっています。
でも残念なことに、能力を育て伸ばすことに関しては、
“努力”するしかありません。
努力の習得は性格と関係しています。
イライラしにくいこと、根気があること、飽きっぽくないことなどのタイプなら、
努力しやすいと言えそうですね。
幼いうちは誰でも集中する時間は短いです。
そんなときにおとなが‘目標’を作りすぎて、もっともっととやらせると、
子どもは確かに力が付きますが、
年齢とともに意欲が下がりやすいといわれています。
たぶん、本人の自覚や意欲を奪っているということになるのでしょうか。
昨今の引きこもりや摂食障害などは、
おとなからの支配を受けて圧迫を感じていたケースが多いという報告があります。
おとなはいろんな判断ができます。
子どものために一生懸命によかれと思ってのことも多いでしょう。
でも、
あんまり白黒をつけすぎたり、ムダなことを削いでいったりすると、
子どもの精神が痩せていくことになるようです。
ほどほどということが、ちょうどいい加減ということが、
何とむずかしいことかと思いますね。
やらせすぎたり、やらなせすぎたりするのは簡単!
それをちょうどよく頑張らせたり、緩ませたりするのは本当に難しい。。。
本人が過不足なく頑張ってくれるなら、それはもう苦労がありません。
ですが、
ほとんどの子どもは安易な方向に流れるもの。
それをうまく手綱をとって、いい方向に導いてあげるのが、
私たちおとなの仕事です。
なので、
子どもに接する人間は、ほどよく成熟した“おとな”が望ましいですね。
人間万事塞翁が馬。
大局的に眺められ、いい方向を指し示すことのができるように、
私たちも、発展途上の子どもたちも、
いい経験を積んでいけるようにしたいものですね♬