2014.12.26
さて、昨今よく使われる
‘心が折れる’という、あれ。
心が折れる___
言いたいことが伝わる言葉ですが、
心が折れにくいようにしたいですよね。
これは、
“くじける”などと言い換えられると思いますが、
そうなりにくくするには、
一言でいうと“耐性をつける”でしょうか。
たとえば、
叱られたり、怒られたり、壁にぶち当たったり、
そういった経験を子どものころから知らぬ間に積んでいくことで
耐性がついていきます。
子ども、たとえば3~4歳の頃って、
個人差もありますが、自分と他者の区別があいまい、らしいです。
そういえばうちの娘、高校生くらいの時に、
「3歳くらいの時って、この世界には自分とママとパパしかいないって思ってたんだよね」
これ、びっくりしましたね。
うちの娘は赤ちゃん言葉なしでしゃべってて、こっちの言うこともよく理解してましたが、
まさかこんな事実が飛び出してくるとは。
たしかに、おばあちゃんたちと毎日一緒だったしふつうに喋って遊んでたけど、
自分の中には、自分と親しかいないと思ってたんだというのです。
たぶんこれは、
子どもの中の“認識”なのでしょうが、ちょっと衝撃的ですらありますよね。
ということで、
自分と他者の境界があいまいという時期から、何かで叱られたり、やりたいことをストップさせられたり、
そういったしつけ的な経験を積み、
少しずつ我慢したり折り合いをつけたりすることを経験していきます。
ほめられるときはいっぱいほめてもらい、
ダメなときはダメと悲しい思いをし、
色んな経験を重ねることで、
年齢相応の耐性が養われていきます。
年齢が上がると、それにつれてストレスも悩みも大きくなりますが、
それをどう逃がしたり対処したりできるか?
これは小さいころからの経験基盤が影響するわけですね。
人は誰でも気持ちの壁にぶち当たるときがあります。
そんなとき、
“心じゃないもの”によって支えられると立ち直りやすいです。
心を心で立ち直らせるのは至難の業。
もちろんやってできないことではないでしょうが、
同じ立ち直るなら、しやすい方法があってもいいですし。
そんな時、家族や友人の力に支えられるのは大事なことですが、
つらさの肩代わりはムリなことですし、
支えを受けて立ち直りやすいようにしてもらいながら、
自力でのしのぎ方も必要です。
そういうときにあなたの支えとなってくれるもの、
それは“今まであなたがやってきたこと”です。
あなたがやってきたこと、つまり“努力したなにか”を持っているか否か?
努力した経験を持っている人は、それが支えとなってくれるのです。
この世で、幻想は現実に対して力を持ちにくい。
でも“努力したという現実”は、あなたの強い事実であり、力です。
私はレッスンを通して生徒たちに、
乗り越えていく力・努力できる力を
身に着けてあげたいというのが信条です。
ピアノをピアノだけにせず、様々な学びとしてくださいね♬