2014.12.22
冬休みに入ることだし、
心理のお話をしようかなと。
誰しもが多少なりとも感じるストレス、
これはもう避けて通れない感さえありますが、
では、どうすればストレスを解消できるか?
簡単に言うと、
“日常と違うこと”をするのがポイントです。
したい・したくないにかかわらず、
やらなければならないこと、を継続する(=日常)ことで
ストレスを自然と感じるようになります。
それはだんだん積もっていく疲れや我慢、飽きる気持ちで、
同じことばかりしている脳の回路にさびがたまるような感覚かも。
さて、その日常と違うことですが、
それがなんであれ、
非日常をすることで、それに没頭し、充実感を感じることで、
心身がリフレッシュできることになります。
私たちは1週間単位で学校や仕事のサイクルができていますが、
それは、かなり有効な仕組みですよね。
休日が組み込まれているから、その日は普段とは違うサイクルで過ごす。
それだけで何かが違ってくるようになっています。
たとえば私は、
レッスンのない日は“時計を気にしなくていい”という気楽さがあり、
それが神経の休養になっていると思います。
そしてレッスンが始まりピアノを弾くと、それが新鮮な音に聴こえてきます。
これは全く本当のことで、たとえば数日ぶりに弾くと、
以前気づかなかったフレーズや音色に気づくこと多し!
音色を新鮮に感じると気持ちがピアノに引き込まれ、集中心がわいてきます。
いま受験シーズンになり、高校や大学受験の生徒さんたちがいますが、
そのほとんどがレッスンを継続中。
自宅練習は不十分でも、レッスンは欠席することなくやってきます。
どう?勉強がんばってる?と訊くと、
「はい。でも数学がちょっと苦手で・・・」とか、
「学校でも受験のことばっかりで、いやになりますよねー」とか。
以前、こんな生徒さんがいたんだよなどというたわいもない話をし、
レッスンに入ります。
みんな、好きな曲を弾いています。
私が気を付けるのは、譜読みのややこしい曲は避け、
気持ちが元気になるような、それぞれの希望に合った曲を弾いています。
曲を弾くということは、表現するということ。
表現するいうことは、気持ちを外に出すということ。
これはストレス解消には最も有効な手段です。
もちろんそうできるためには早いうちに基礎力をつけ、
その年齢に会った作品を弾かなければ、気持ちを出すに出せない。
そして演奏の手ごたえを知っていなければ、
あなたに有効なピアノにはなりにくい、かも。
ピアノを弾くことは、自分自身の力で実現・実行することです。
曲が弾けるという自己実現は支えとなり自信となります。
こうしたプラスを知っているのか、みんなレッスンでは落ち着いたいい顔で
ピアノに向かってくれています。
ストレスをうまく逃がすことは気力の充電になります。
何をやるにも、体力だけじゃなく気力も大事!
気力は見えないだけに計りようがないけれど、
それは人が生きていくうえで絶対欠かせないとても大事なものですね♬