2014.12.12
もう何年も前のことです。
当時高校生の生徒さんが、
課題曲のテンペストを弾いていました。
なんというか・・・悪くないけど、
ぐいっと行くには何かが足りてない。
たまたまお母さんがレッスンを見学なさいました。
テンポ感や、曲のもって行き方を感じるために
私も一緒に弾いたら、
「今まで娘のテンペストを聴いていて、
こんなものかなと思っていました。
でも、そうじゃなかったんだ。何かが全然違うんですね・・・」
全然違うって言えばそうだし、ちょっと違うって言えばそうですが、
今は発展途上だからお手本と違ってあたりまえだけど、
本番が近付いたらこのままじゃだめだよね。
もっと内容をしっかり練習できるようにしないと・・・
いくら練習しても、ただすらすら弾いていてはうまくならないよ。
どう弾くのかしっかり理解して、できるようにしなくちゃね。。。
特に要注意なのは、“有名でよく知ってる曲”の場合です。
音符をすいすい並べたら弾けたことになってしまうし、とっても楽しい。
でも、本当にいい演奏にするにはそれだけじゃないよね。
みんなが、自分の曲に愛情をもちながら、
レッスンの内容をきっちり練習できますように♬
そういえば先月30日の夜の仙台駅、帰りの新幹線ホームを歩いていたら、
ずいぶん派手そうな人がいるなぁ・・あれ?知ってる人だわと思って、
すれ違う時に会釈をしました。向こうも軽く会釈を。
その瞬間、
あ!この人、知り合いとは言えない!フジコ・ヘミングだもの!
そりゃあ知ってる気にもなりますよね、有名なピアニストなんだから。
私は一日コンサート進行で疲労感いっぱい、向こうも疲れた表情。
そういえばこの方、80歳くらいだったような・・・
天才ピアニストフジコ・ヘミングは、テレビや写真で見たまんまでした。