2014.11.07
ちょっと前にもお話しした間接的教育。
これは、
レッスンでいうところの先生の力が
大きくかかわると思います。
たとえば、音の出し方。
音の出し方って、
ふだんから常々考えているわけじゃありませんが、
生徒さんを引き継いだときに、
あらためて考えさせられるものです。
‘じぶんにとってふつう’のことが、
‘相手にとってのふつう’じゃないことがあるんだなぁ・・・という感じかな?
音は無意識に出しちゃうからこそ、いい出し方を身につければいい。
指の形も無意識に弾いちゃうからこそ、いい形を身に着けてしまえばいい。
簡単に言うとこうなるのでしょうが、
では、子どもたちはその“いいもの”をどうやって身に着けるのか?
それはやはり、指導者次第だと思うのです。
先生が、
良し悪しを指導し、いいお手本を示せることがポイントでしょうか。
また、
曲の表現、タイミング、アプローチ、空気感など、
眼に見えないことを感じさせ学ばせて行くのも、先生の責任。
楽譜に印刷されてないことは、先生の指導によるわけですから、
ふだんから先生が教えること、お手本で弾く音や弾き方を、
子どもたちはいつの間にか耳から学んでいることになります。
これが間接的教育です。
直接的教育はもちろん、
「これはこうだよ」「これはこういう意味なの」など、指導することで、
正直なところ、直接的教育は指導者によってさほど差はないはず。
でも、間接的教育は・・・と考えると、
私はいつも、自分の責任の大きさを感じてしまいます。
そういえば
このところ生徒さんたちが大きな伸びを感じさせているのは、
おそらく発表会を経験したからでしょう。
発表会は、間接的教育の場。
誰かの演奏を聴いて、なにかを学びます。
それぞれが、それぞれのラインで、何かを学んだ様子がはっきりうかがえます。
大きな生徒さんたちは、小さな生徒さんたちの憧れとお手本になり、
みんなが意欲的で、なおかつ向上心が強くなったと、
先生は嬉しく思っているのです♬