2014.08.18
小さな生徒さん、
暗譜できるととても誇らしげで嬉しそうですよね。
お子さんは脳が柔らかいから吸収が容易です。
なんでも吸収できるうちに
どんどん実力をつけていくと
後が楽になりますよ___(という話より、暗譜でしたね)
暗譜は、簡単に言い換えれば“記憶”です。
勉強しても、覚えてないなら有効に使えないわけで、
覚えるということはどの分野でも必要なこと。
ピアノの場合は脳だけで覚えるのではなく、
耳(音を聴くことで)、指、目(楽譜や鍵盤などを見て)で覚えます。
これらは意識的に覚えるというよりも、
「弾いてるうちに自然と覚えちゃった!」ということが多いでしょう。
若いうちはいつの間にか覚えたということが多いけど、
年齢が上がったり難しく複雑な曲になると、
意識して脳を使って覚えること、忘れないようにすることも必要です。
また、暗譜することが大事なのは、
“俯瞰(ふかん)する”ことができるようになるのもあります。
俯瞰とは、ざっくり言うと“全体を見渡す”こと、かな?
全体を見渡せる、見通せると、曲のとらえたかが変わってきますよ。
これはある程度知力がないと難しいかもしれないけれど、
そこは先生が指導したりしますから大丈夫。
俯瞰という言葉は使わないけれど、
たとえばコンクール曲をやっていて、本番が近付いてきたあたりに、
それまでとちょっと違ったことを教わったことがある人、いませんか。
「あれ?前に言ってたことと違うような・・・?」
こういうときは、違うことを言ってるように見えますが、
本当は、それができたらそれを踏まえてこうするともっとよくなるよ、ということ。
これは
細部がクリアできたから俯瞰力を使って曲のとらえ方の視点を大きくしたため。
なんか言葉でいうと理屈っぽくて分かりにくいですが、
まぁ先生の指導を信じてみてくださいね。
俯瞰できること、
実はピアノだけじゃなく、これは人生においても大事なポイントですよ。
今の現状に振り回されて余裕がなくなってしまうこと、ありますよね。
そういう時に俯瞰できるとちょっとかわってくる、はず。
心理的には絶対変わることができるんです。
そしてその効果は、なかなか大きい・・・・・
暗譜できることは大事、
そして俯瞰するということも、ちょっと覚えておいてくださいね♬