2014.08.17
さて暗譜です。
ソロでのステージでは
たいてい”暗譜で演奏のこと”になっていますね。
そのため、というわけではありませんが、
うまくなるには暗譜が必要です。
というのも、
“楽譜を見て弾いているうちは、おんぷを弾いていることが多いから”
楽器の演奏というのは、
まず楽譜通りに音を鳴らし、そのフレーズを表現すること。
ごく普通のケースとしてお話ししすると、
楽譜通りに弾くことだってなかなか大変なことですが、
それができたら、そのフレーズを、そのフレーズらしく表現することが大事です。
楽譜を一生懸命見ながら弾いているうちは、
どうしても“音符”を追いかけることになりがち。
でも、演奏の本質は音符を追うことではない。
音符を通してその曲を表現すること。
“正確に楽譜を理解し暗譜できてから”が、ある意味本番。
音符ではなく、その“曲“とじっくり向き合うことが一番大切なことなのです。
さて、秋に控えた発表会。毎年私は、
「夏休み中に暗譜すること!」を目標に指導します。
その理由は、
小さい生徒さんたちには、
自由にかんたん気分で弾くことを楽しんで自信をつけてほしいから。
進んだ生徒さんたちには、
音を追うことじゃなく、弾きこむことで表現することを追及してほしいから。
ふだんのレッスンでは、ソナタ以上のレベルになったら、
1曲をじっくり掘り下げていきます。
それまではどの生徒さんも“発展途上中”だから、
どんどん譜読みして先を目指して前進したほうがいい。
でも、
1曲を弾きこんで完成度を上げていくことも大事。
それにはじっくり取り組む時間が必要だから、
それを発表会やコンクールで勉強するという方針です。
楽譜を超えた学びは、とても大切で楽しいですよ。
とにかく暗譜までしっかりがんばってね♬