2014.07.26
コンサートやコンクールで使われるホールは、
音響効果を考えて設計されたもので、
だからこそ
美しく響き渡るようになっています。
もちろんそこにあるピアノも一級品で
1千万円単位のもの。
そういった、いいピアノといいホールでの一流音楽家たちの演奏は、
それはまた素晴らしい音で深い感動を連れてきてくれます。
___いい演奏って?
これは言葉にするのはむずかしい・・・・
なんというか理屈じゃなく、心に訴えてくるものが違います。
一点に深く集中し、真摯な質の高い音にすべてがこめられている、といったもので、
それがいわゆる “感動” ですね。
感動はよく使われる言葉で、
私はかえって安易な言い方だとさえ思ったりしますが、
もうこれは“感動”としか言えませんね。
これが、言葉は音を超えないということでしょうか。
さて、
テクニックもいいし音色もいいし、よく分析されている。でもそれだけじゃない。
その演奏者がこれまでに積んできた何か__
努力や意識や生き方といってもいいかもしれない何か、
その真摯さが、音を伝わって心に届く。。。
そういった一瞬を与えてくれる人こそ、一流の芸術家でしょう。
それに触れると、
心を奪われ、ふと我に返ることで現実に引き戻される。
とり肌が立ち、ざわっとする。。。。
そういった経験は、私たちに“なにか”大事なことを伝えてくれるような気がしませんか。
普段の生活で忘れてしまっている何か。
でもとっても大事な何か。。。
有名な演奏家じゃなくても、そういった感動は与えることができますよ。
そのためにも、
毎年の発表会をもっといいホールでやってあげたいと思うのですが、
会費がかかりすぎるし遠すぎるしと、
生徒さんたちの負担が大きすぎて実現できないなぁ・・・
ホールの天に吸い込まれていくような美しさ・・・
いつかそういうホールで、
俗世から離れられる経験をさせてあげたいですね♬