2014.05.17
世の中いろんなタイプがいます。
マイペースだったり、
積極的だったり、
引っ込み思案だったり・・・
それぞれのタイプに合わせて
レッスンでは接し方や指導法を変えています。
やる気いっぱいでがんばるタイプなら、
それに応えてどんどん進めて好奇心を満たしてあげる。
自分のペースでじっくり行きたいのというタイプなら、
こちらの話し方も少しゆっくりにして、焦らせないようにしてあげる。
でも、共通するのは、“今のちょっと先を目指していく”こと。
___それでいいよ。じゃあ今度はこうしてみようね。
人は皆、成長する自分になりたいのです。
とくにお子さんはみんな、そう思っているのです。
注意することは、その子のタイプを見分けること。
この子はのんびりゆったりが好きだから、難しい曲は勧めにくいなと思っても、
お手本の曲を弾いて聞かせると、
「弾きたい!がんばります」ということはよくあることだし、
どんどん進んでいる子でも、
おとなのほうが過熱してさらに要求したりすると、
うんざりしてイヤになってしまうこともたくさんある。
その辺には十分気を付けてあげなければなりません。
引っ張ったりゆるめたり・・・その加減はむずかしいですが、
たとえば発表会の曲で、以前こんなことがありました。
「きれいなA曲と、ちょっと有名な早めのB曲、どっちも弾けるけどどっちがいい?」
小3のその子は、「こっちの悲しくてきれいなA曲がいい」
お母さんは「そっちじゃなくてBがいい!」
ふつう曲は本人と先生とで決めますが、
そのときはお母さんが一緒に来ていて、そういう話になってしまい・・・
お母さんは釈然としなかったようですが、本人の選んだA曲に決定しました。
この場合、もしB曲に決めたら
きっと本人はA曲への心残りがあって気持ちよく練習できなかったでしょう。
幸いにもお若いお母さんは、すなおにこの決定を理解して下さいました。
発表会ではなくコンクールの場合だと、ちょっと葛藤します。
曲には相性があり、それが必ずしも好きな曲とは限りません。
私は生徒が弾きたい曲を選ぶようにしていますが、
どう考えてもこれはこの子に合わないし、いい仕上がりにならないだろうというときは
本人が納得できる方向でお話します。
それでも、どうしてもこっちがいいのと言われたら、
その時はその通りにしています。
それだけ言うなら、もしかしたら弱点克服できるかもしれないし、
本人のがんばりが新しい境地を開くかもしれないと思うので・・・
とにかく子供にも人格や気持ちがあるのだから、
本人の納得、というのは欠かせません。
逃げでもなく怠けでもなく、自分で決めた方向ならきっとがんばれる。
納得しながら進んでいきましょうね♬