2014.04.30
人は産まれながらに
『自己実現』と『無条件の愛情』を
求める衝動を持つ___
こうして成長していく子どもに接する上で、
してはいけない褒め方というのは、
‘頭がいいね’ ‘ご褒美にお金(もの)をあげるよ’といった類のこと。
簡単に言うと、
‘能力’そのものを褒められた子どもは伸びにくい・もしくは下がる。
‘努力’を褒められた子どもは伸びる・上がっていく___といいます。
能力を褒められると、
新しいことにトライしない・失敗を嫌がる・困難に抵抗を持つようになりやすい。
努力を褒められると、
新しいことにチャレンジしようとする・難しい方が面白いと感じるようになる。
ということで、
努力に焦点を当てた評価のほうが、
子どもの心に響き、成長していく要素になっていくようです。
これは子どもだけの話ではありませんが、
‘お金のためだけに働く’‘ラクをしようとする’‘その場限りの楽を求める’と、
人間は空虚感を持ち、どこか満たされないように感じていきます。
自分自身への価値が感じられず自信がなく、人生がつまらなくなっていきます。
これを心理的に言うと‘偽りの人生’と呼ぶようです。
常々思いますが、
今このとき、子どもに向けた親の言動の影響はすぐには見えませんが、
数年後、さらにはその子の人生に、影響を与えていることは多いです。
しかし、その多くが、
子ども・親の意識には上っていないまま、
子どもの人格形成に深くかかわってくると言われています。
さてここで現実的な視点で考えると、
子どもに接する上で、結果ばかりを求め評価していくと、
子どもは無意識に,
「自分の価値が低い」「親は能力だけを愛している」といった感覚を持っていきます。
もちろんこれは無意識下のものですが、
それが人格形成には大きくかかわるようになっていきます。
ここで最初の
『自己実現を求めている・成長したいと願っている』ことを思い出しましょう。
子どもは、自分のために支え協力してくれるおとなを求めています。
成果だけでなく、努力し乗り越えていける自分になりたがっています。
子どもを取り巻くおとなたちは、その気持ちを汲んで
励まし、導き、支え、時に伴走して、
自立していく手助けをしていくことが大切になってきます。
次は、
子どもがいかに敏感におとなの気持ちを感じ取っているかについて考えてみたいと思います。