2014.04.28
『“自分の可能性を発揮して成長したい”
という気持ちを、
人は生まれながらにして持っている』
これを“自己実現”と呼び、
人間は、成長し、できるようになりたいと望んでいるといいます。
そしてさらに人間が生まれながらにして
求めるもののもうひとつが
『無条件の愛情』です。
シンプルに言うと、
“あなたの存在そのものが大事”という愛情です。
こういった心理的な話は誤解や曲解を招くので、
正確に伝えるのは難しいのですが、
時折聞かれるモンスター・ペアレントは、おそらくこうしたことを曲解し、
当人の中での理屈が出来上がっているので注意が必要です。
さて、
子どもが壁にぶつかったり、逃れようとしたり、さぼったり怠けたり・・・
こうしたことはよくあることですが、
子どもの立場からいうと、子どもは意識してないのですが、
“本当はできるようになりたい。怠けるのがだめって知ってる。でもつい・・・”
こんな気持ちでしょうか。
そして、
“ちゃんとがんばれるように、手伝ってほしいの”と思っているのです。
子どものそうした気持ちを理解しながら、関わる大人たちは働きかけていきます。
「一緒にやってみようか」
「約束の〇時になったから始めようね」
「今日、ちょっとだけがんばろう。明日はもうちょっとだけがんばろう」・・・
そうやって波がありながらも数か月、細く長く継続することで、
その成果が目に見えるようになります。
「3か月前に難しいと思ったこの曲が、簡単に感じるね!」
「つっかえていたところがスイスイ弾けるね!」
「がんばってたね。えらい!」・・・
一人でがんばるのが難しいから一緒につきあってあげる。
練習を聴いてあげる。
それを評価し、褒めてあげる。
そうされることで子どもは親からの愛情を感じとります。
それが子どもの原動力になるのです。
こんな風にしながら子どもの成長に、
過保護になりすぎず、手や口を出しすぎず、気持ちを与えていくことは、
なかなか難しいことです。
甘くするのも、厳しくするのも、はっきりした態度・導きは簡単。
でも “ちょうどの加減で” 極端に走らずに様子を見ながら・・・というのは
本当にむずかしい!
親・おとなは大変です。。。
注意点がひとつ。
それは、してはいけないほめ方について。
それはまた次回に。