2014.04.10
理研の話題が注目されていますが
「科学者としての誠意と謙虚さが求められる」という一文を読み、
どの分野も同じだなぁとつくづく思いました。
先だっては聴覚障害を装った自称作曲家がいましたが、
このケースは相当悪質といえます。
何かを創ったり発見したりという分野では、
ゴーストライター、盗作、ねつ造など色々可能性が出てきますが、
ではピアノに置き換えてみると?
ピアノの演奏においては、盗作もねつ造も無理!
科学のように、
目に見える形で表現されるものはごまかしができて、
音楽・ピアノのように、
形が見えなくて、音だけの表現という抽象的なものはごまかしがきかない・・・
___これもまたなかなか奥深いですね。
演奏は、いくら本人が「私は誰よりも上手なんだ!」と言ったとしても、
聴けば、それがどの程度かすぐにわかるのです。
もちろん、聴く側の好みによって評価が分かれることはありますよ。
ですが、
“ダメなものがよく、いいものがダメといった評価”までにはならない。
演奏には、その人のいろんなものが表現されます。
それは音楽だけのことじゃなく、ピアノに向かう姿勢、
ひいては生き方や人格の片鱗までもがこぼれてくるのです。
誠意をもって、謙虚さを失わないようにしながら、
ピアノに向かっていきましょうね♬