2014.03.04
ピアノを弾くときには
自分の中に“時差”が生じます。
“今出ている音”と
“次のことを考えている脳”がそれ。
今弾いている音が聞こえている。
でも
脳の中では今の音を考えていては間違ってしまう。
今弾いている音ではなく、その次の音について考える必要がある、ということかな。
今弾く音で精いっぱい、という状況だと、次の音はほぼミスってしまうでしょう。
音を弾きながら、脳内では常に次の音・指を準備することがポイントで、
それを無意識にでもやっているから、ピアノが弾けるのです。
単に指を動かすことだけでも、
脳への刺激や成長は大きいと言われていますが、
次の音・指のことを考えるという作業も同時進行しなくてはならないから、
ピアノを弾くことはかなり脳を使うということです。
そして、
次をどんな音色、弾き方にするのかを考えながら弾き進めていくことは、
さらにレベルアップすることになり、
コンクールなどに出場する場合にはこれが欠かせなくなります。
そうした指示を、自分で自分に出すことによって、
かなりの集中力がついていくことになります。
私は常々、
ピアノそのものだけではなく、
能力を伸ばすためにレッスンを受けてほしいと考えています。
そうした働きかけを流さずに、自分の糧としていってくださいね♬