2013.07.30
大好きな曲を弾くのは
“練習”という気持ちじゃなく、
“弾きたいから弾く”ですよね。
そしてそれを、
いいものにしたいと願いますよね。
レッスンで習ったことを意識的にやることで、あなたの演奏に伝える力が加わります。
聴き手の心に訴える何かが生まれてきます。
あなたが納得する演奏、まずはそれが大事で、
そしてそのあとに、客観的な見え方を先生が教えます。
そのうえで、どう弾くかはあなたが決めていいこと。
でも、
好きな曲で思い入れがあればあるほど、
弾き流して満足したり、自己満足な仕上がりになってはいけませんよ。
基本的な練習を積み、客観的な視点も持って、いい演奏を目指しましょうね♬
~~静かな時⑪
6月半ば、違う病棟の個室に移ったら、そこはのんびりとした雰囲気で、BGMにはクラシック・・・
このバロック音楽を耳にして、私はまっさきにこの病室が気に入りました。
気持ちが落ち着くというのか、心の力がほどけていくような感じ。
やっぱり音楽には力があるんだなぁと実感。
父にもこのゆったりした雰囲気がよかったのか、フラッシュの回数が減っていき、7日間もフラッシュなしが続いたときは驚きました。
「楽器店の人たちが、パパのこと、品がよくてダンディだって言ってたよ」
毎年発表会や調律の時に父を知っている支店長や調律師の方の言葉を伝えると、
「(ふっ)」 と、ちょっと笑った表情。
打った能面の写真を看護師さんたちに見せたら、
「すごい。。。よくわからないけど、すごいってことはわかります!」
少しでも父のことを知ってくださっている方々がいることを、私たちはうれしく思いました。