2013.06.13
ピアノを弾く時、
“今弾いている音の、
さらに次の音を見る必要がある”
ということをご存知でしょうか。
つまり、
いま出している音を見ていては先へ進めない。
楽譜であっても、脳内であっても、
いま弾いている音の、
次のおんぷ(楽譜)を見たり、音を想定していないと、
ちゃんと“弾く”ことは続けられないのです。
ということは、
いま弾いている音と、脳の中では“時差”があるということ。
ですが、
人間って、こうした時差をいつも持っていますよ。
たとえば、
肉を炒めているときに、次は調味料を入れようとすること。
誰かと話しているときに、いま話していることだけじゃなくて、
次に何を言うか考えている。
漢字を書く時、一画だけではなく次にどう書くか知らないと書けない。。。
こうして、脳内ではさまざまな働きをしているということですね。
いま弾いている音だけに集中してしまうと、
本来のタイミング時に次の音を出せなくなる。
そうなると“曲”として成立しなくなってしまうのです。
人間は無意識にこうした複雑な作業を脳内でいつもやっています。
その作業の組み合わせが複雑になるほど、
“むずかしい”と感じるはずです。
でも、
“時差のある複雑な作業”は、慣れればどうってことはありません!
慣れる=練習。
これは何においてもいえることですよ♬