2021.12.01
レッスンにはおとなの生徒さん方もいらっしゃいます。
お子さんとの違いは?
レッスンの進め方は、お子さんとは少し違うことが多いですね。
音符を読み、指の形に気を付けながら弾く、
これはもちろん年齢問わずに指導しながら進めますが、
おとなの生徒さん、それぞれ求めていることがちがうということがあります。
上達というより弾くだけでも楽しいんです、という方もいれば、
上達したい、難しい曲を弾けるようになりたい、
いい演奏、うまいというのはどうやって作られていくのか知りたい、など
それぞれ求めるものがあるので、私はそれに応えていきます。
うまくなりたいと思わなくてもいいの?と疑問に思う方もいるかもですが、
下手でいい、うまくなりたくないということとは違いますよ。
私は独身の頃、5年ほど茶道を習っていましたが
師範免許を取りたいとか、もっと奥義を知りたいとか、
そういうことは全く思わなかった。
ただ、
週1回茶道のお稽古で過ごす時間がなんとなく好きだったんですね。
だから、上達を目指すのでなく、グランドピアノを弾きに来るような生徒さんがいてもいいと思えるんですよ。
子どもの生徒さんたちにも、
基礎はちゃんと学んでね、そしてそれを使っていく方向はそれぞれの選んだ方向で、と思っています。
さて、大人の生徒さん方には私より年上の方も多いです。
レッスンの際にちょっとした雑談も出てきますが、
おとなの生徒さんそれぞれの背景はみんなちがっているし、
性格や考え方もそれぞれあります。
そうした方々を接していくうちに、私の方も学びを得られます。
その方の人生観、今までの生き方、人生を歩いてきた経験値、
時折それらがふと見えてきて、レッスンの中で私も何かを学ぶのです。
もちろん子供の生徒さんからも学びがあります。
新しい曲の楽譜を持ち込まれたときは当然ですが、
私も子供のころ、こういうところで苦労したなぁ、
リズムってカン違いしやすいよねぇ、
指使いまで見る余裕がなくなるんだよね、
うまくいかないと気持ちが折れるよね・・・・・
忘れていた記憶、私の子供のころの色々が思い出され、
生徒の気持ちが想像できる気がします。
そうか、この子はここが理解しにくいのかと初めて思い当たることもあります。
いくつになっても発見はあるし、それがわかると少しうれしい。
ちょっとだけいい先生になれる気がしてくる。
学びって目の前にもあるんですよね。
見逃さないようにしないとね♬
脳は理解したいという性質があるので、なにかすっきりしない、納得できないものがあるとストレスになります。
でも、心理学的に、そういった状況に馴れていくことも人には大事らしく。
要するに、結論を早く求めず、様子を見るとか流れに任せておくとか、
そういったことで宙ぶらりんな感じだけど、それにも馴れていくことが生きる力にもなると。
コロナの影響もそうですが、考えてもどうしようもないことって意外にありますよね。
そういう生きていく力を養いには、芸術がいいらしいですよ。
芸術って結論がないんですね。
やるだけやって、でも結論らしいものはない。でも、なんだかいいなぁと思う。
そういう感性が生きていくうえで意外に重要だと。
ほぅ・・・・私も初耳でした。が、わかる気がする。
白黒はっきりさせるのって面倒がなくわかりやすい。
でもピアノを弾いていると、フォルテでもピアノでもないことばかり。
スタッカートでもスラーでもないことばかり。
そしてその曖昧なものがすごく重要なんですね。
感性と生きる力、脳って不思議です。