2021.10.15
ワルシャワで5年に一度の
ショパンコンクールが開催されていますね。
3次予選には日本人ピアニスト5名が残っています。
1次2次と日本人ピアニストの演奏はどれもすごくよかった!
当たり前ですが、
出場者の皆さんは、どれもすばらしい演奏です。
もう次元が違うというくらい、みんなうまい。
でもその中に違いが出てくるから審査が成立するわけで。
さて、
3次に通らなかった牛田智大さん。残念だというコメントが次々と。
私は評論できる立場にないけれど、
彼の演奏はとてもよかった。
でも、最後のポロネーズ、あれは少し遅めだったのでは?
ポロネーズは、ショパンコンクールでは欠かせない大事な曲。
同じ曲を弾くコンテスタントも多いから、
比較検討がすぐされてしまうので余計に惜しい。
コンクールだし大事をとってミスしないようにという気持ちかもですが
反田恭平さんはかなり思い切った演奏。
もう彼はコンクールを超えた心境で演奏していると思う。
のびやかに思い切り、そして堂々と立派な演奏ぶりで、
これは結果が楽しみだと思わせてくれました。
このショパンコンクールで優勝または上位入賞するかどうか、
それは今後のピアニスト人生が大きく変わってくるすごく大事なコンクール。
どのコンクールも審査員によって結果は変わってくるから
運も巡り合わせも関係してくるものですが、
どのコンテスタントが優勝してもおかしくないと思うようなハイレベルな闘い。
ですが、
こうしてネット中継で聞く音は、実は全然本物とは違うんですよね。
やはり生で、現場で聴かないと本当のところはわからない。
生の音とマイクを通した音では本当に驚くほど違うんですよ。
そんな中でも,だれが聴いてもわかるのがテンポ。
だからこそ牛田君、惜しい・・・
さて、
最終審査のコンチェルトまで誰が進むのか?
日本人もかなり有望ですから期待が高まります。
毎日、時間があるとすぐこの予選を聴くから
暇がなくなってしまいますね♬
という中で、東北青少年コンクールの記念演奏会がありました。
そこで30回記念グランプリに選ばれている小田友祐くん、
彼の演奏も素晴らしかった!
私は数年前の本選会と、ファイナルグランプリ審査を聞いていますが
どこにもマイナスが見当たらないような演奏をしますね。
テクニックも音色も表現も相当なもの。
まさにファイナルグランプリにふさわしい逸材。
経歴も独特で、工学部卒業後にピアノ調律学校へ行き現在調律師。
いつもほれぼれするようないい演奏をします。
いい人がグランプリになってくれたなぁとひそかに喜んでいます♪