2012.09.21
もう何年も前のことですが、
ジュリアードを卒業してきた
男性ピアニストのコンサートに出かけました。
内容は・・・なんというか、
ジュリアード出身というにはもうひとつ・・・
休憩時間に、
生徒さんとそのお母さんにお会いしました。
「今日のピアニスト、亜紀先生と同じくらいだねって娘と話していたんですよ」
_____!!
・・・これってすごくないですか?私。
ジュリアードのピアニストと同じくらいだなんで、なんと光栄な・・・
でも、問題はそこではない。
この程度で“ステージ・ピアニスト”とは呼べないし、
それが“ピアノの先生”と同じくらいという評価だなんて、あってはならないこと。
でも、
ピアノを弾けないこのお母さんは“耳”と“感性”で正しい評価をしている・・・
そういえば、
毎年発表会には楽器店の支店長が来てくださっています。
そして終わったあとにふとおっしゃる一言がこれまた・・・
「先生は手首にムダな動きがありませんでしたねー」とか、
「ほう。この曲はよく聴きますが、先生の音はほかの方と違いますね」
「先生の生徒さんたちはみんな音がくっきりして、自信を持って弾いていますね」・・・
___ね?
シロウトじゃないでしょ?
耳と感性のある人が実は一番コワイ聴衆です♪