2020.02.15
たとえば
ノートや楽譜を買いに楽器店に行く。
そのときに
レッスンバッグ、こういうのもいいな。
こんな本もあるんだ…あ、あの曲の楽譜だ!
こういうことって、けっこう大事です。
何かを探しに行ったとき、
目的のものだけじゃないものも目に入り、それが次の何かへつながっていく。
図書館や本屋さんなんかではそれが顕著ですよね。
CDなんかも同じで、
ネットでお目当ての曲を聴くだけじゃなく、好きな曲を求めてCDを買い、
そこに収録されていた知らない曲の中に、とてもいい曲があって好きになる。
こういうことで見聞が広がっていきます。
白黒思考ってご存知ですか?
白か黒か、いいか悪いか、好きか嫌いかなどの考え方のことで、
おとなになるにつれ、そういう思考型の人は増える傾向にあるかもですが、
それが強すぎると、子どもへの接し方に影響が出てきます。
点数がよくなきゃダメ、勝たなきゃダメ、褒められなきゃダメ・・・
そんなふうに偏りすぎると、
うまくいかないときに立ち直る栄養が見当たらなくなりがち。
目に見える目的だけじゃなく、
幅を広げる意味でも、一見ムダなことも大事かも。
とくに成長期のお子さんには、大人が気をつけてあげないと苦しくさせてしまいますしね。
どこかで聞いたことのある曲は、レッスンしているお子さんの記憶に残ります。
記憶の領域の広さにもなるけど、
幅のある人格も形成されていきますよ♬
好きな曲を持ってきてねと私が言うのは、好きな曲を弾かせたいだけではないんですよ。
クラシックでもポップスでも、
好きな曲が簡単じゃないことは結構多いです。
弾きにくいかもしれないなぁ、むずかしいなぁと思うと、
私からは生徒さんたちに勧めにくくなるんですよね。
苦労させそうでかわいそうだなぁ、という感じ?
でも、
本人がやりたいと言った曲なら、
この辺ちょっと大変かもだけどやってみる?と言うと、
ほぼ全員が笑顔で「やります!」と答えるのです。
そしてその通り、みんなにがんばる意欲がぐんぐんと!
もちろん、今の段階でそれは早すぎる・指に悪いというときは待ったをかけるけど
そういうときも先生の話をちゃんと聞いてくれて、ちょうどいい時期を待ってくれますね。
好きな曲を弾く、それには基礎力が大事。
一緒にがんばろうね♪