2019.12.14
実力の伸び方は、
その生徒さんによって微妙に違います。
やる気スイッチがどこで発動するかにもよるし、
その子の性格にもよる。
私は、レッスンや自宅練習で
なるべくストレスを感じないように進めてあげたいという思いがあります。
坂道があるとしたら、
急こう配ではなくゆるやかな坂にして、気づいたら上り終わってた、というように。
テキストも生徒によって相性があるから、
手を変え品を変え、本人が苦労を感じにくくしてあげたくて。
いろいろ指導に工夫しながら進めていますが、
今回は性格との関係について。
人の性格にはいろいろありますが、
ゆったりしたタイプの生徒さんについてのお話をしましょう。
少しおとなしい印象で熟考型、質問には時間をかけて考え、
自分のペースというものを感じさせます。
おとなはおおむね、
ハキハキして積極的という子どもを良しとする傾向がありますが、
そういうタイプじゃなくても全然いいんだと私は思います。
というのも、
まさにゆったりしたペースの生徒さんは時々いますが、
競争心を感じさせず情緒はいつも安定しており、そしてピアノもその通り。
ですが、
ゆったり着々と自分のペースで歩みを進めていくので、
気づいたらここまで進んでいる、ここまで弾けている、という感じになっているのです。
進度は少し遅めかなという印象もあるのですが、気づけば全然そうでもない。
モーツァルトもショパンも弾けるようになっている。
こういうタイプは周囲が気にならないのかもしれませんが、
焦りもなくじっくり構えており、要するに結果的にみんなと変わらなくなっている。
もちろん、練習しない限りは進度は遅くはなりますよ。
途中で投げたらそこまでですよ。
だけど、
じっくり型はちゃんと同じ実力を蓄えていくのですね。
自分のペースで、と私はよく言いますが
自分のペースを乱されるとしんどくなります。それがストレス。
すこーしだけ引っ張ってみたり、すこーしだけ緩めてみたり、
そうやってどの生徒たちも育っていく。
色んなタイプがいますが、心配ないのですね。
そうそう、くれぐれも自宅練習も苦しくない程度に。
ピアノきらいにならないように、ときどき休練習日を作るのもいいかもしれませんよ♬
ほかの習い事や部活、塾、また本人の意向も聞きながら宿題の量を決めています。
やれそう、という量はやる気につながります。
ムリそう、という量はやる気を削ぐんですね。
同時に、あまり毎日練習させたくなっちゃうとそれもうんざりしちゃって拒否反応が。
毎日が大変なら、週に3~4日だけ練習の曜日を決めるのもあり。
ご家庭でも、ゆるめながら、緩めすぎず、ほどよく見てあげてくださいね。