2019.07.31
こどもの脳の発達には、
思考・感情・伝達・理解・運動・聴覚・視覚・記憶系があり、
幼児期は運動・聴覚・視覚系が成長するときで、
その成長に伴ってほかの分野も伸びていきます。
なるほど、だから幼児期にピアノを始めるのが良いとされるのですね。
さて、
こうした成長を踏まえつつ、お子さんをどう伸ばしていくか?
それには、私たちおとなの対応が大きなポイントに。
これはピアノに関してだけじゃないんですが、
成果を求めすぎてはいけない、ということがあります。
たとえばおとなが、
まちがわなきゃいいんでしょ?的なスタンスでいると、子どもはかなり息苦しい。
宿題の曲は合格しなきゃダメ、というのもかなりしんどい。
ミスするかしないか、合格かダメか、といった考え方を白黒思考と言いますが、
これは成果重視だという姿勢が子どもに伝わってしまい、
努力の経過を評価しないことになるからです。
お子さんに伸びてほしいなら、
色々言いたいことはあるでしょうがそこはちょっと我慢して、
「ピアノ(勉強)は何時になったら練習する?」
練習や勉強の約束ができているなら、
「〇時まであとちょっとだね」と、促すように。
絶対に気をつけなくてはいけないこともあります。
それは、“遊びに熱中しているときに練習させようとしない”こと。
何かを楽しんでるときにそれを中断させて勉強や練習をさせるのは、
子どもの反感と不満を買うだけ。
それをすると、勉強もピアノも嫌いになってしまうのです。
なので、上記のように、
そろそろ約束の時間が近づいたら、促す声掛けを。
その口調も、きつくならないように気をつけて。
叱られている気がしちゃうので。
子どもを野放しにせず、でもすべきことをさせるのは本当に大変。
まずは本人と話し合って、
「何時になったら練習・勉強にする?」
「ゲームは一日どれくらいに決める?」
など子どもに考えさせ自覚させ、それを守れるように協力していく体制が理想です。
なかなかむずかしい、かもしれないですね、おとなの方が我慢するのは。
でも、
根気よく働きかけ続けていくと、その成果が出てくるのでがんばってくださいね♬
夏休みになり、お出かけやお泊りなどいろんな予定がありますね。
せっかくのお休みだし、普段の生活ではできないことをするのも大事。
どんどん楽しんでくださいね、というのは本当に私の本音。
そして、ピアノの練習はさぼりすぎなければOKとも思います。
日常生活なら、生活リズムの中に練習を組み込む、これは大切。
でも、
夏休みはそれが崩れることもあるでしょう。
日常的な日が来たら、そのペースを取り戻す。
非日常の時は存分に楽しむ。
そんな感じでいいと思いますよ。
よく、「どれくらい練習したらいいのですか?」と訊かれますが、
それは個々によっていろいろとしか。
私の方から、〇分弾くことと言うのはあんまりないけれど、
理想は、指示された練習に取り組めること。
その量も、私の方では無理のない量を加減して出しているので、
多すぎることはないと思っていますよ。
コンクールや演奏会など本番がある場合、
それならちゃんとがんばったほうがいいですね。
期日に間に合わせなきゃならないので。
でも、帰宅が遅いとか習い事が多いとか、そういう場合は、
○曜日と○曜日は練習する、というのでもいいですよ。
中高生以上の場合は、もっぱら本人任せで大丈夫。
気が向かないことも忙しいこともあるだろうから、そこは練習要求をしなくても。
少なくともうちのレッスン生の場合、
中高生なら基礎力がつき、それを使って弾いている時期ですから
小学生のような練習の義務化は不要。すべてを本人任せで全然だいじょうぶ。
いい習慣がつくまでの子どものころは、ある程度おとなの導きが必要なので
おとなもちょっと大変ですよね♪