2019.05.13
半年に一度,調律をお願いしますが
調律をすると弾くのが楽しくなるんですよね。
まず第一に
音が純正というか雑味のないきれいな音になり、
それを生かせるバロックやモーツァルトなどを楽しみます。
混じりっ気のない音って本当にきれい。
調律したての1週間から10日は、その音色を楽しむための日々。
でも悲しいかな、この幸せは10日も経つと感動しなくなる、というか、
まぁ普通の音になっていくわけです。
ですが!
今回はそれだけじゃないものが!
こういう経験は初めてなんですが、タッチがきれいになってる!
うーん、これもこういう言い方しかできなくて申し訳ないけれど、
タッチがきれいなんですよね、とても。
弾くたびにそれが嬉しくなるというかいい感じで、
それはもうやる気が出ちゃうというか。
でもね。
こういう共感て、郡司さんとしかできないみたいで・・・・
他の誰に訊いても、
「調律?まぁそうですねぇ・・・」と言った具合。
そりゃまぁ、大きく音程がくるっているピアノなんて普通はないし、
調律してこんなに違うのかと感じるとも限らない。
でも、私は嬉しいんですよね、きれいな音律で弾くのが。
そのうえ今回初めて感じた“タッチのきれいさ”
2台目の調律にやってきた郡司さんに、
こういう言い方しかできないんですが、タッチがすごくきれいなんですよー!
と申し上げると、
郡司さんは
「そうですかー!よかったですー。私も嬉しいですー」とにこにこ。
分かり合えるって嬉しいです♬
何度かお話していますが、人は馴化していくもの。つまり新鮮さは減っていくんですね。
時々考えるんですよ。もし腕のいい調律師と結婚して、しょっちゅう調律できるとする。
そしたらこの幸せ感を毎日キープできるのか?と。
どう思いますか?みなさん。
ヒトは馴化しちゃう生き物だから、年単位で馴化は来るだろう・・・
そしたら“いい音”は当たり前のことになっちゃって、
「あーいい音・・・!うれしい・・・!」を感じなくなっちゃうのかなぁ・・・?
時々、楽器店やホールなどでちょっと弾くことがありますが、
それはそれはピアノによってすごくちがいますよ。
もちろんそのピアノの持つ体質的なこともあるし、
調律と調整、置かれた環境に大きく左右されるけど、
こちらの意図に応えてくれるピアノばかりじゃないんですよね。
私が今使っているピアノは、ヤマハもカワイも、購入時に選びに行きました。
同じ型、同じサイズの3台を用意してもらうのですが、
その3台でもかなりちがってましたね。
その中から、ヤマハの場合はあまり迷うことなく1台を選び、
シゲル・カワイはしばらく悩んでから選んだもの。
あとは自分の弾きこみ次第なんですが、
特にカワイは新品らしからぬ出来上がりぶりで、苦労がなかった。
郡司さんがいるからどんなピアノでも大丈夫だろうとも思っていたし。
さて、このタッチのきれいさは3週間ほどキープされてるけど、これからはどうかな?
少しでも長くここにいてくださいね♪