2019.03.11
毎日レッスンしてて飽きない?
という問いかけは、
思いのほか多く訊かれます。
ふつうは
“仕事”って飽きが来るものですしね。
さて、
私が飽きない理由は、横で比べず縦で見ているからかもしれません。
横で比べるというのは、誰かと比較して考えること。
縦で見るというのは、以前と今を比べるということ。
たとえば、
初めて来たときよりも、
こういうことができるようになった、このレベルまで進んだ、音色がよくなったなど、
本当に日々生徒たちは伸びています。
もっと細かく言うと、
先週よりつっかえなくなったねとか、教えたことができるようになったとか、
そういう成長を感じられることで、生徒も先生も嬉しい気持ちになる。
もっともっと言うと、
もし練習不足だとしても、一生懸命にやろうとしているその姿勢、
集中しようとする気持ちがあれば、それだけで褒めてあげられるのです。
真摯な態度でピアノに向かうことは何より大事なことで、
それは上達はもちろんのこと、心の成長そのもの。
私は基本的に、
生徒を誰かと比べるのでなく、“その子の伸び・成長”があればよしと思えます。
そして、それだけであっても、いつの間にか大きく実力をつけてくれます。
コンクールに出るときもそう。
今のあなたがここまでの出来ばえなら、次はもっとここを目指してね。
そこまでできた?だったらもっとこんなこともマスターしてね。。。
それを繰り返していくだけで、十分な力がついていくのです。
あなたが今、どのラインに居てもいいの。
先生がもっと上手になれるように、必要なことを教えるから、
習ったことをマスターしていこうね。
それを繰り返していくと、本当に実力が増えていくよ。本当だよ。
みんなの成長が私の原動力です♬
横と比べるのでなく縦で見るのは私の基本ですが、
狭い視野だけに固まるのはプロとしてどうかということもあるので、
まずは本人の成長ぶりを中心に考える。これは揺るぎません。
そして、ある程度力がついてきた頃に、9:1くらいの割合で全体との兼ね合いを見る。
でも、全体と比べたところでうまくなるわけじゃないから
やはり原点は、生徒それぞれのラインに私も立って、不足していること、直さなくてはならないことを教えていくんですね。
とりあえず目の前のことをがんばる。習ったことを練習する。
みなさんはそれで十分!それ以外のことは先生が考えるから。
ですので、コンクールに出たいとか、音大受験を考えているとか、
そういう希望はお伝え下さいね。必要なテキストを選びますのでね♪