2019.02.06
レッスンを始めるとき、
「お子さんにどうなってほしいですか?」
と、お聞きします。
「両手で弾けるようになってほしくて」
「ピアノが好きみたいなので、合唱の伴奏とかできたらなと」
「もしできるならコンクールも出れたらと・・・」
「大きくなったらモーツァルトやショパンを弾けるようになってほしくて」
そうですよね、わかりますよ___ということで、
基礎から学んで行きましょうとレッスンを始めていきます。
さて、
基礎、というのは先生の考え方によっていろいろ違うでしょうが、
基本的な知識や奏法をレッスンすることで、
・好きな曲を弾けるようになる。
・伴奏ができるようになる。
・学校や幼稚園の先生を希望した時に必要な実力を持つ。
・コンクールで入賞したいと思ったときに可能になる。
・憧れの作品、ショパンやベートーヴェンなどを弾けるようになる。
・音大受験を希望した時にそれが可能になる。
___こんな感じでしょうか。
伸びていく先が見える力がないと、
伴奏もコンクールもショパンも手に入らないのですね。
伸びていく先が見える、というのは説明しにくいけれど、
練習しても速い曲が弾けないとか、レベルが上がったらムリとか、
簡単に言うとそういうことかな?
“その先”があるという状態で進んでいくこと、これがないと伸びないのですね。
生徒の手指にあった進め方で、
生徒の個性を生かした進め方で、
生徒の希望が叶えられる力をつけて行く。
ピアノの先生って、本当にやりがいと楽しさがありますね♬
レベルが上がって、ベートーヴェンやバッハ、ショパンなどを弾くようになると
私はたいてい原典版を勧めています。
原典版といっても作曲家によっていろいろな版があり、
私が学生のころは入手するのに時間がかかったけれど、今は簡単ですよね。
そういえば私の先生は、どの作品をやるときも春秋社版を指定なさってました。
春秋社版は井口基成先生のもので、うちの先生の先生だったから。
ですので、卒業後から少しずつ原典版を読むようになったけど、
版の違いでいろいろ発見があって勉強になりましたねぇ。
版がちがうということがどういうことか、よく分かったものです。
それにしても井口基成先生、よくこれだけの曲を網羅したなぁ・・・
敬服です♪