2018.07.31
毎年発表会で歌を披露するさーちゃん(中2)
今年はこれを・・・と持ってきた楽譜の伴奏が、
なんとなく弾きにくい。
それを何気なく娘に言ったところ、
「その曲の楽譜、私も持ってるよ。本棚の下のあたりを探してみて!」
あ、これね。
どれどれ・・・・あら、ずいぶんちがう・・・あぁ、なるほど・・・
原曲は同じでも、編曲者が変わると伴奏譜も変わります。
ふたつの楽譜を比べて見えると、使われている和声がちがっていたり、
和声が同じでも使う音の配列が違うし、リズムも違う。
違和感の原因は、
A楽譜は、和声の変化による音の並び方が弾きにくく、
B楽譜は、音の並びが自然で弾きやすい。
もしかしたらこれ、A楽譜はシンセサイザーとかで作ったのかもしれませんね。
そしてB楽譜は、鍵盤を使って仕上げている。
また、歌の間にいれるちょっとした旋律は、
A楽譜のほうがきれいで、B楽譜の方は渋い感じ。
転調や変拍子の書き方も、それぞれ見やすさが違っています。
なるほどねぇ・・・編曲=アレンジによって変わってくるものねぇとしみじみ。
「で、どっち使うの?」
んーとね、どっちも参考にして良いとこ取りして弾くわ。
「それがいいね。これ、大好きな曲で、カラオケで得意曲なの」
そうなの?知らなかったよ。
「でしょ?だってカラオケしたことないものね(笑)」
カラオケ、私はしたことがありません(←ホントです!)
楽譜があれば歌えるけど、カラオケなんて難しいこと、できないよ。
「信じられない!楽譜あるほうがむずかしいでしょ!」
いやいや、私にはちがうのよ。それに歌は全く得意じゃないし。
「だよねー!(爆笑)
友だちに言っても本気にしないよ!ピアノの先生なのにそんなはずないって(笑)」
ピアノ科はソルフェージュさえできればいいし、歌を避けて生きていくからいいの。
___編曲家の原先生がおっしゃっていました。
今は何でも機械で曲を作っちゃうでしょ?そういうもんじゃないんだけどねぇ・・・
先生、おっしゃる通りです。
不自然な音の並びや和声進行は、本当に弾きにくいです。
「それはママがピアノの先生だからかもよ?
ふつうは楽譜に書かれた通りに弾いて、別に何とも思わないもの」
そういうもの?それならそれで、面倒がなくていいですよね。
合唱の伴奏者のみなさん、もし弾きにくいところがあったら先生に相談してみてね。
アドバイスできると思いますよ。
でも、
単なる練習不足なら、それはおけいこするしかないのでがんばって♬
それにしても深刻な曲が好きなんだねぇ。
「私、暗い曲が好きなの。明るいのはキライなんだよね」
キライって言うほど嫌いにならなくてもいいんじゃない?
「小さい時から、ママの弾くピアノを聴いてた。短調が多いじゃない?」
そういえばそうかも。おとなの曲は短調が多いわね。
「それを聴きながら、ヨーロッパの景色をイメージしてたから」
そうだったの?初めて聞いたよ。
「子どもの頃は、ママが魔法使えるって思ってたし」
魔法ねぇ・・・幼子ってそういうものかもしれないけど。
「私にとってはママはメアリー・ポピンズみたいな人だと思ってたんだよね」
それはそれは・・・幻想が破れて申し訳ない。
「それがカラオケもできない人だったなんてね(爆笑)」
今度‘月光’の伴奏してあげるわ。
「歌えない人が何でそう上から発言するかねぇ(笑)」