2018.07.16
ちょっとできないとイヤになるというのは、
誰にでもあることです。
ピアノは、少し進んでくると、
パッとできないことが増えていきますね。
そこで“くりかえし弾く”=練習によって、
できるようになっていくのです。
よく、ピアノは才能だとかいう人がいますが、どこかでもお話ししたように、
かなり進んだ段階まで来たら才能も関係すると思うけれど、
ふつうに弾けるために必要なことは、才能ではなく練習あるのみ。
これ、ホントです!
そしてその練習ですが、
少しつまづくとイヤになっちゃうというのも、先生はよーくわかる。
だって先生も子どものころそうでしたよ。
そこでどうするか?
うまくいかない→そこで投げ出す、というのを少しずつ改善していけばいい。
でも、ひとりだとつい・・・
そこで私は、うまく弾けないところを指して、
「ここだけ上手になるまで練習しよう」と指導します。
ここでイヤだとごねた生徒は今までいませんでしたね。
どの子も素直に練習し始める。
私は隣で聴きながら、
ミスしたら指摘し、テンポが崩れたら指摘し、
自信がなくなりそうになったら「もう少しでできるよ」と声をかける。
そして、必ず、必ず、弾けるようになるのです。
出来なかった子はいませんよ。
どの生徒も、くりかえし、くりかえし、練習する姿を見て、
ひとりだとくじけちゃうけど、レッスンだとちゃんとやれるものだなぁと、
いつも感心して見ています。
これが自分でできるようになればいいのよねと思うわけですが、
いつしか生徒たちは、自分でそれをやってこれるようになっていきます。
レッスンで、たとえば3分弾いただけでつっかえなくなると気づいたら、
心折れる前に、
「でも、やればできるんだよね」と実感を伴った経験があれば、
“練習する”“あきらめずに取り組む”ということが、身についていきます。
反抗期年齢のころに、「ピアノ、いや!」というケースを時々見かけますが、
これは本当にピアノが嫌なのではなくて、根気よく取り組みたくないということでしょう。
面倒なことから逃げたいという気持ちは想像できますが、
困難にぶつかったときに投げ出すクセがついたり、
イヤだとごねれば自分の意が通ることを覚えてしまったり・・・
イヤな時は誰にでもあるけれど、
“そういうときもあって当然” “そういうときはやり過ごして”が
私からのアドバイス。
なんでもそうですが、
努力して結果が出るという経験がないとがんばれないから、
せっかくピアノを習っているなら、努力できる人に育ってほしいと心から思います。
そして、これも時々言いますが、
「練習してないから弾けない」ではなく、
練習してなくても、ここでちゃんとがんばれば、
レッスンとして何の問題もありませんよ!
できないからやらない、ではなく、
練習してないけど少しでもできるようになるためにがんばるという姿勢が、
生徒さんたちには絶対大事!ご家庭でもお導き下さいね♬
子どもの成長は波があります。
気が向くこともあれば、向かないこともある。
これは、子どもというより、人間だれでもそうですよね。
気が向かないときには叱らないこと。拒否反応がでるだけだから。
いつも練習をがんばっている子なら、時には息抜きも大事。本当に大事!
機械じゃないから、頭の中で考えているようには育っていかないものなので、
やらせすぎず、ムリしすぎず、でもさぼりすぎず。
気力を奪ってしまわないことが意外なほど大事ですから、
それぞれのタイプに合わせて育てていきましょう♪