2018.07.02
私たちは演奏する側で、
曲を作ることに関して、
あまり考えなかったなぁと思います。
とはいっても、
レベルが上がれば曲に対するアプローチは変わりますから、
作曲家がここをこういう音にしたのはどういう気持ちだったのかなど、
思いを馳せることはあります。
でも、
どうやって曲を作っていくか?については、それほど深く考えたことはなかったかも。
原先生は、
___どうやって曲を作るかと言われても、もうすでに頭の中にあるから、
それを記譜していくだけで・・・
ちょっと込み入ったところはピアノでやるけれど、あとは全部頭の中にあるの。
。。。。先生、それはモーツァルトやベートーヴェンと同じですよ・・・
モーツァルトは、
曲を書いたらほとんど手直しなしでしたので、
頭の中に完成品があって、それを記譜しているだけだったのだろうと言われていますし、
ベート―ヴェンは、
楽譜に修正をたくさんしたけれども、
聴力を失っても名曲を生み出していたのですから、
こちらも頭の中に曲ができている・音が鳴っていたということですから、
原先生はそれと同じことをおっしゃっていました。
うちの教室では、高2のひろ君が作曲をするので有名(!)ですが、
その作品を発表会で演奏すると、いろんな生徒さんが
「私にも作曲を教えてください!」と言いますが、
私は彼に作曲を教えてはいないんですよ。
彼が作った曲を聴き、
和声がフィットしてないところを手直ししたり、
バリエーションの作り方を教えたり、
しっくりこないと悩んでいたら、そこにアイディアを与えて導いたり・・・
要するに、
曲の原型から教えることはできないものなんですね。
まず、
なんとなくでもいい、不完全でもいい、曲を作ったら、
それを手直ししたり、よりよい和声を教えたり、構成を変えたり、
そういったことをレッスンしているのです。
創作というものは何でも、
原型から誰かに教わるものではなく、
まずは自分で創り、
それから修正したり、アドバイスからレベルアップしたり、さらに練り上げていくのです。
それでも作曲は、
ピアノを習い、ピアノを練習し経験を積み、ピアノで遊べるようになったら、
原型は割とふつうに作れるようになりますよ。
むずかしいのは、それが“いいもの”になるかどうか?
原先生は、
作曲の数もすごいけれど、それがヒットしてきたという点で、
これは大変な業績の先生です。
お会いできて、本当に光栄に思いました♬