2018.04.28
いつもと変わりなくレッスン室に来て、
いつもと同じようにピアノを弾きはじめるけど、
なんだかぼやぁっとしてるなぁ・・・
これも集中してないときの現象です。
気が散ってるわけじゃないけど、
ぼんやりした感じで脳が稼働してないという感じかな。
こういうこと、誰にでもありますよね。
ただそれを本人が意識してないだけ、気づかないだけ。
こういう場合も、色々注意を与えても聞き流すことになるので、
少し意識を集めるといいのです。
それには、
単純なおしゃべりをさせること。
今日は学校からどんな宿題が出たの?
どんな本読んでるの?
日曜日、どっか行った?どうだった?
少し話を広げて、生徒の気を動かします。
キライな食べ物ってナニ?先生は子どもの頃コレがきらいだったよ、というと、
へぇ先生もそうなんだねと表情が動きだします。
喋ることによって、気持ちを少し動かすこと。
それが意識を再稼働させてくれるんです。
ピアノとは全然ちがう話でもいいから、
その子の肉声のようなものを引きだすことで、意識がしゃんとするんですね。
それから弾かせると、明らかに気がピアノに向くようになります。
心理というか、気持ちというか、意外なほどピアノにはそれが大事!
‘まちがえないように’というのをゴールにせず、
いい弾き方で、いい音色で、という方向で歩いて行ってくださいね♬
この地域では中学受験というのはメジャーじゃないけれど、
中学受験を経験した方の後悔という体験を読みました。
塾を中心とした生活で合格できたけれど、悔やんでいることが3つある。
学校行事を欠席したこと、子ども時代の友人ト付き合いがなくなったこと、
そして、習い事を止めたこと。
とくに、楽器のレッスンを中断したのは後悔していると。
勉強漬けも致し方ないけれど、楽器を弾くことで気分転換にもなったはずだし、
精神的にも呼吸がしやすかったはずと。
わかりますね、それ。
私は自分の生徒たちに、
小学生までにしっかり基礎力をつけるというのを指導方針にしています。
中学生以降はその基礎力を使って、
練習できなくてもレッスン室で弾けば大丈夫になるように、
練習できる時は、マストじゃなくて“弾きたいから弾く”となってほしい。
そのためには、小学生までの間にどれだけ実力貯金ができるか、です。
時々訊かれます。どうやってみんなあれだけの曲を弾けるようになるの?と。
それは本当にシンプルな答え。
小学生までに基礎をしっかり身に着けて、練習できなくてもレッスン室で練習する。
もちろんやれる時は練習がんばって!
ですので、
中学生以上になった時の方が、余裕を持ってピアノに向かえるんですよね。
早くみんなに、基礎を使って弾いていく楽しさを味わってほしいなぁ♪