2018.03.16
ピアノがうまいって
どういうことかな?
すらすらと、
早いテンポで、
音が強くて、
そしてとにかく間違えないで・・・
確かにそういうことも大事だけれど,本当はちがいます。
その曲の表現したいことを伝えられて、完成度の高い演奏をうまいといいます。
それには、いい音色で表現できることが大事で、
そのために必要なことを、
コンクール出場とは関係なくどの生徒さんにも教えています。
もちろんコンクールに出るなら、
恥をかかないレベルで、入賞に近づけるようにと指導しています。
ピアノは一夜漬けが効きません。
数日だけがんばれば入賞できる、というのはムリ。
指や体で覚えること、身に着けることが多いので、
ふだんからいい内容を練習する必要があり、
それを使って本番もがんばる、という感じかな?
本番は一回限り。やり直しはできません。緊張もします。
だから、
緊張しても、いつもと同じくらいに弾けるような実力をつけておかないと、
本番でいい演奏をするのはむずかしいんですね。
私は,
“さぼりすぎないでね”
“習ったことを練習してね”
“本番があるならしっかりがんばってね”と言っています。
ピアノを習うこと、練習することがストレスにならずに上達してほしいので。
そして練習するなら、習ったことをちゃんとやること。
ムダな練習、しちゃいけない弾き方をしないでね。
本番があるなら、それに向けてまじめに取り組んでいかなきゃね。
これが指導方針です。
とにかく間違わずに弾ければいいということだけに注力しないように。
いい演奏を聴けば、先生の言ってることがきっとわかりますよ。
めざすものを間違えずに、いい方向を向いてね♬
昨年の春の彼岸に母は入院し、退院できないものと本人は思ってなかったことでしょう。
私たちは3年前からいつかこういう日が来ると覚悟はしていたものの、
それがあまりに急で不意を突かれた感が・・・
それにしても、明るくていつも笑顔だった母は、がんと言われてからも、
私たちに落ち込んだ様子を見せたことがなく、「こんな病気になっちゃってやんなっちゃう」と本当にいやそうでした(笑)
入院してから少しずつ体が動かなくなり、食欲がなくなり、
でも、マインドは元気だった時と変わらず。
薬の副作用でしんどい時は少しあったけれど、
本当にありがたいことに、うんと具合が悪そうなことがほとんどなく、
そのせいか、付き添う私たちもつらさが少なかったなぁ。
本人はもうダメと思っていたかもしれないけれど、それを言うことは一度もなく、
最期も本当に眠ったまま、静かないつもと同じ顔で逝きました。
次は私の番かぁ・・・「え?それは早すぎるんじゃない?」とすかさず娘が言う。
そうか、そうだよね。
今いる小さな生徒さんを私が上手にしてあげたい!まだまだ終われないわー。
って、舅姑がいるんだったわ。それに私だって半世紀過ぎただけ。
明るい一年になりますように♪