2018.03.14
私の指導方針のひとつに、
読譜力をつける、があります。
初心者のお子さんなら、
“読符”とお考えいただいてもいいですが、
それが不十分だと早々に弾けなくなるので、
ちゃんとおんぷを読めることが大事です。
でも、グループレッスンの経験者などは音感を使ってきた経験があるから、
楽譜をしっかり見なくても耳で覚えて弾けてしまうことも多く、
こうした音感の良さもすごく大切だけど、
曲が難しくなるにつれて、進度に陰りが出てきます。
だから、音符を読むことは欠かせません。
楽譜をあまり見ずに弾いている生徒さんの様子を見ると、
曲を丸暗記している場合が多いですね。
ネットやCDで耳から覚えてしまうのでしょうが、
こうした弾き方だと、みなさんが想像する以上に弊害が出てきます。
・間違って弾いている場合、それに気づかない、訂正できない。
・指使いがよくない。譜面の通りの指使いができなくなる。
・ミスがあった時、途中から弾くことができない。
・リズムの理解がされていないので不正確になりがち。
・表現することより、つっかえなければいいと思い込みやすい。
・“なんとなくこんな感じ”という弾き方になる。
音やリズム、指使いなど訂正して教えようにも、
楽譜を見る習慣がついていないから先生の書き込みを見ない=修正ができず、
なかなかOKにならず、時には不満な様子になることも。
これは、
お子さんの方としては‘自分は弾けている’という意識なんですね。
間違いを指摘しても、すっかり指と頭は‘弾けている’と思っているので、
先生がなぜダメというのかわからないと思っているのかも・・・
曲を丸暗記するのと“暗譜”は、似て異なります。
譜読みの段階で丸暗記すれば、弾く方は楽だけど、
譜読み力はつかないし、難しくなった段階でギブアップになっちゃいますよ。
眼は楽譜を見て、理解しながら弾けるように。
レッスンではそのように導き働きかけていきますので、
ご自宅でもよろしくお願いいたします♬
この春、コンクール初出場の生徒さんたちが何人かいます。
今までにコンクール経験があっても、
私の指導の下で初めての方も初参加と考えていますが、
どのケースも本当に教えてることが多くて。
初回は、教えることがいーっぱいでそれはそれは大変。。。
楽譜に書き込み、やってみせて、やらせてみて、
でも次週にはすっかりそれが抜けている、ということもあり、
だから!楽譜をよく見て、習ったことを練習してくださいね!
習ったことをやらないで上達するのはムリですよー。
先生はどの子も入賞させてやりたくてレッスンしてるので、
レッスン内容をしっかり受け取ってね。
入賞できなかったらイヤでしょう?だから、習った通りにしっかりね♪