2018.02.09
年長のあーちゃん、
教室の玄関を開け、
でも室内に入って来たのは少しあとになってから。
どうしたの?
「あのね。
先生が弾いてて、きれいだなぁって聞いてたの」
ちょっと恥ずかしそうに言う笑顔、あらまぁいつの間に耳が生きてきてるのね。
そういえば、同じようなことが以前もあったっけ。
「ここ、きれいな音が聞こえてくるね」
こう言ったのは、体験レッスンで初めて来た男の子。
こういう言葉に、先生はハッとさせられます。
毎日ピアノの音を聴いてると、こういう新鮮な感覚って薄れちゃうんですよね。
さて、こちらは、
最近ピアノの上達が目に見えそうなほどのまーちゃん(小6)
「ショパンを弾けるようになりたいんです」
それならソナチネをどんどん進めて、古典をしっかりやって、だねぇ。
「ですよね。わかりました!」
そして始めたモーツァルト。
これがドンピシャよかったようで、集中の様子が今まで以上。
「このモーツァルト、とてもいい曲ですごく好きです」
大きくなったまーちゃん、曲に育ててもらえるようになってきましたか。
それは成長した証拠だね。
基礎を生かせるようになったからこそ名曲が弾けるのです。
そういえば、これをお読みのおとなの皆さん。
“好き”なもの、何かありますか?
おとなになると、なかなか好きなことってなくなりがち。
忙しい毎日だからそれも無理ないですが、
ピアノを習っている私の生徒さんたちに思うこと、それは、
“ピアノが弾ける”“ピアノが好き”という気持ちを、育ててほしいということ。
弾けなきゃ楽しくないし、良しあしがわからないと楽しくない。
だから、
学びの時期である子ども時代にしっかり基礎力をつけること。
中学生以上になったらそれを生かして、ムリなく弾けるようにしていくこと。
これが私のレッスン方針です。
基礎をつける時期は、しっかり習ってしっかり練習して。
大きくなったら、それを使ってストレスなくピアノを楽しんで。
練習できなくても、基礎さえあれば弾けるようになるんですよ。
昔、体験レッスンに来た高校生。
うまくなりたいと言うけれど、その手首を直さない限り音大合格はムリ。
この状態で10年以上弾いてきたなら直すのも大変だけど、できないわけじゃない。
だけど、
本来ならば、これ以上伸びないような状態を放っておくべきじゃなかったんですね。
いい状態で伸ばしていく。
これは意外なほど忘れられているようですが、何より大事な事。
基礎的な事、楽譜に書かれていないことを、レッスンでしっかり受け取ってね♬
台所に立つと疲れる体質(?)の私。
それでも自分の食べる分くらいは料理するけど、おいしくなるかどうかは賭け。
料理の本って、信用できるものなんですかね?
そりゃ、その通り作ってうまくいくこともいっぱいある。
でも、全然ダメということもいっぱいある。
これ、どういうことよ?と思うのもムリないでしょう。
ホワイトソース代わりに山芋を使う→単なる温かいとろろ。
にら、卵、納豆で韓国風チヂミ→単なる温かい納豆。
これ、どうです?ありですか?ないでしょー。
牛肉の赤ワイン煮、材料を入れ50分煮込む→全然柔らかくない。
これは圧力鍋に変えたらレストラン並みの出来栄えになりましたが、
料理の本、信じた私に罪はないと思うの。
それとも、試行錯誤も含んでのことが常識?
あーあ。。。。。