2017.06.16
本番ではいい演奏をしたいですよね。
成功体験を持てるようにと、
発表会の時の先生は、すごーく心配なんですよ。
いいステージにしてあげたいという気持ちが、
心労を呼ぶというのか・・・
さて、
「発表会ってすごく楽しい!」という生徒さんたち、
とくに小さな生徒さんには、成功体験を与えたい。
がんばったらできた!
大変だったけどやりとげた!
こういう経験は、子ども時代からとっても大事。
この“乗り越え”を持たない子は、何もやれず逃避に行きます。
トライさえしなくなり、がんばる以前の問題になってしまうわけです。
幼いうちに、乗り越えられそうなハードルを一緒に越えていく経験を積んでいきます。
幼いうちに、親や先生の力が及ぶ年齢のうちに,“やる”ことを覚えさせたい。
私はいつも思うのですが、
ピアノの練習って、いつもいつもやれるとは限らない。
ちゃんとできないままレッスンに来るときだってあるでしょう。
そういう時、弁解や言い訳をしなくていいんですよ。
生きていればいろいろある。
ほかのことに気を取られることもあれば、気が向かないこともある。
そういうもんですよ。
いつもいつも子どもに練習を要求すると、精神的疲弊が起こりやすくなります。
かといって、さぼりすぎも困る。
このかね合いがむずかしいですよね。
さぼりすぎず、やらせすぎず。
でも、
本番の期日が迫っているときはまじめな練習を。
そして普段から、量よりも、内容のいい練習をする。
内容の良さと言うのは、みなさんに書いてあげているファイルにまとめてありますよ。
ほどよく努力して、伸びていってくださいね♬
≪母からの贈り物⑦≫
母からは、ピアノだけじゃなく「楽しみなさい」をもらいました。
若いうちはおしゃれもして、行きたいところに行って、おいしいものも食べて・・・
私が高校生の時、東京での発表会に出るときは、ニューオオタニに宿泊し、
「こういう機会に一流ホテルを経験させたくて」
旅行で泊まる旅館もいいところを、外食するなら高くてもおいしいところを。
いつも贅沢できるわけじゃないけれど、機会があったらそういう経験を、と。
母はいつも明るく生き生きと楽しそうな笑顔の人でしたので、
亡くなった今も、明るい遺影に心がなさめられています。
残される人のためにも、楽しそうな笑顔で生きなきゃなぁと思っています。