2016.12.02
発表会のあと、
みんなの意識が高まっています。
いい練習ができているようで、
明らかに以前とはアベレージが上がった感じ。
先生はご機嫌です!(^^)!
では、なぜ意識が高まったのか?
お友だちのピアノを聴いてがんばる気になったとか、やる気になったとか、
それはありますよね。
だけど。
本当のところはたぶん、あなたの心が反応したからだと思いますよ。
いい演奏を聴くと、
ピアノの経験がなくても、「いいなぁ・・・もう一度聴きたい」と思います。
ピアノを習ってるなら、「いいなぁ・・・私もあんなふうに弾きたい・・・!」と思うのです。
“いいもの”に対する感受性というのを、人間は誰でも持っています。
スポーツも歌も、すごいと言われる人のものを見たくなるでしょう?
いい試合、いいダンス、いい歌、いい絵、いい演奏、
どれもみんなが見たり聴いたりしたくなる。
これがいいものに対する感受性です。
では、“いいもの”ってどんなの?特にピアノの“いいもの”って?
そう。
これを知らなければ上達はありえないと言えるかも。
CDなどで聴く演奏はうまいに決まってます。
録音できる奏者が弾いてるんですからそれは当然。
そして、CDには名曲が多い。むずかしい曲が多いですね。
これは、憧れや楽しみにはなるけれど、小さな生徒さんには別世界のようなもの。
だから発表会がいいのです。
発表会では、あなたと身近なお友だちが演奏する。
曲も、自分が弾けそうなものを演奏する。
そして、「あぁ、うまいなぁ・・・すごいなぁ」と思う。
そして、
「私も、うまくなれそうな気がする・・・!」
「あぁ、ピアノってこんな風に弾くのか。うまいってこういうことか」と感じるようになる。
この気づきが、自分を育てる原動力になるのです。
“いい演奏”って、本当にいいですよね。
少々のミスがあっても、大事なのはそういうことじゃないって思わせてくれる。
「いいなぁ・・・!」と思うことは、
あなたを浄化してくれるし、新しい前向きなエネルギーも得られる。
いいものを感じることで、あなたの意識が変わります。
ピアノに対するアプローチも自然に変わります。
“練習”じゃなくて、“弾きたいから弾く”になる。
またフレッシュな気持ちでピアノに向かっていきましょうね♬
そういえば・・・お母様方から、毎年「レベルが上がってますよね」と言われるのですが、
それはこの記事の内容と同じかも。
毎回ステージのたびに何かを得る生徒さんたちがいる。
そして、耳が育っていくお母様方がいらっしゃる。
その蓄積でみんなが成長し、進化し、毎年レベルが高くなっているという感想に
つながるのかな。
“いいもの”の循環って感じ?
自らが感じ気づき、自らを育てるって、すごーく理想的。
それには、“いいもの”を見せないとね。
レッスンで先生が教えること、聴かせるお手本、それをしっかり受け取ってね♪