2016.11.18
発表会と言えばピアノが云々、
それは当然ですが、
ちょっとそこから目線を外してみましょうかね。
人は生きていくうえで
様々なものが必要ですが、
承認欲求、自己肯定感というものもあります。
承認欲求というのは、
平たく言うと“自分を認めてもらう”ということですね。
褒めてもらったり、認めてもらったり、評価してもらったりすることで、
子どももおとなもがんばれる。
ある意味、
理解者が一人いるだけでも、がんばれるし救われるのです。
発表会でいうなら、
成果を褒めてもいいけれど、ここまで積み重ねた努力を褒める・認めること、
これが、お子さんにとって達成感や晴れがましさを感じ、
それが心の栄養となる。
心の栄養があると、何に対してもがんばろう・ちゃんとやろう、という
前向きでプラス方向を向ける意識になるのです。
自己肯定感もその名の通り、
自分を誇らしく、達成感を感じてそれが次への力になる基盤となります。
大きくなるとともに、
ひとを羨み、自分を卑下し、無気力で、マイナス方向を向きやすい思考の人がいますが、
多くの場合、自己肯定感が低いとそうなりやすいと言われています。
何かをがんばる=努力を経験し、乗り越え、達成する経験を積むこと、
これは人間が成長するためにとても大事な要素です。
がんばらないと達成感は得られないし、
乗り越え方を経験しないと先々困ることが出てくるでしょう。
私はピアノのレッスンを通して、
努力に慣れ、乗り越えることを覚え、自分の足で歩き、
自分の軸を持つように育ってほしいと願っていますが、
年1度の発表会でもそれを学べるいいチャンスと思っています。
日常とは違う場所で、ライトが当たったステージで、
自分ひとりで演奏する。
緊張もし、不安とも闘いながら、練習の成果を出す。
ひとりでステージに立つという経験は、あるようでほかになかなかないですよ。
ミスがあっても自分で乗り切らなければならない。
でも、
生徒さんたちはそれを立派にやり遂げてくれましたね。
親御さんたちはその日のために、
髪を結い、盛装させ、きちんとした一日を送れるように力を貸してくださる。
私はいつも、
その日のために一日、半日をかけて来場くださる方々のために、
演奏はもちろん、ステージマナーもきちんとすべきと思っています。
客席のみなさまに失礼のないよう、演奏も態度もきちんとしなくてはね。
それはあなたの、まっすぐできれいな心を示すということ。
どの子もみんな、きちんと気持ちの良い態度でいいステージを務めてくれて、
本当に名実ともにいい一日になりました。
みんな練習もよく頑張って、自分のハードルを越えてくれたなぁと
先生は感激し、感心し、誇らしく思いましたよ!
この経験を糧に、ピアノの実力と自己肯定感を育て、
色んな栄養にしてくださいね♬
今日の記事はなんだか堅苦しい内容になっちゃったなーと思いつつ、
発表会のあれこれを片付ける日々。
そういえば、ロングドレスを貸し出した生徒さんたち、みんなすごくお似合い!
歩き方、座り方など教え、転ばないでね踏んで滑らないでねと言う傍から、
私は自分のドレスの裾をいつの間にか踏んで、トリミングをぼろぼろにしてた・・・
なにこれー・・・買ったばかりなのにー・・・
そのうえ、多忙と風邪によって疲れた首肩に置き針のシールを張ったまま。。。
アナウンスのめぐみちゃんに、ねぇこのままじゃマズイ?
「んー・・・遠目なら全然ありです!」
というわけで、先生の首、肩、背中には針シールがついてました。
もし見つけたあなたは、見逃してね。
それにしてもこんな状態でデコルテの開いたドレスを来たのは初めてだわぁー。
でも、例年同様、先生のマスカラも針シールも、そこまで誰も見ないと思うの。
あー先生がいる、今年は水色のドレスなのね程度ですよね。
それにしてもこのドレス、昨今のドレスは何とちゃちな仕上がりか。
昔のドレスは高額な分、色々縫製が凝ってて布地もふんだんに使ってる。
若き日のロングドレスを、生徒たちに着せるのも私の楽しみ。心が浮き立ちますよねぇ。
それにしてもみんなのかわいいこと!
私はすっかり裏方で引き立て役ですが、生徒たちの成長が何より嬉しいです♪