2016.11.15
そしていよいよ第3部。
ここからの10人は、短くても4分、
長くて10分程度の名曲が登場です。
今年は古典のベートーヴェン、
ロマンのショパン、リスト、
近代はドビュッシーというプログラム。
ソナチネを過ぎたら、弾きたい曲は自分で見つけるようにというのが
私からのアドバイス。
最初のうちは、
まずはこのあたりからやってみる?そしてそれに慣れたらもっとステップアップして・・・
というような道案内はしますが、
基本的に選曲は自分でやるのが望ましいです。
「中高生がよくこんな曲を弾きますねぇ・・・音大生でもイヤですよ」
・・・ですよね。先生方の経験があると、その難しさを知ってるから勧めにくい。
私もそう思うんですけど、
本人が「やりたい!」という曲にちゃんと取り組めば、きっと弾けると思うんですよね。
だからこそ、自分で選ばないと。
むずかしさを知ってるからこそ、先生からは勧めにくいんですよね。
あ、もちろん、難易度は教えますよ。前やった曲より弾きにくいとか大変だとか。
でも、
“弾きたくて弾く”というのが、なにより大事!
第3部の最年少は小6ですが、4年生からショパンを弾いてるりーちゃんには、
これとこれがやりたいの?
じゃあ、難しいこれは来年にして、今年はこっちがいいと思うけど、どう?
こんな風にして選曲していきます。
さて、第3部はどれもが本当に見事な演奏で、
客席もかなり行儀がよくしーんとしたまま。
ソナタ、テンペスト、アラベスク、ノクターン、軍隊ポロネーズ、革命、バラード1番など、
まるでCDのようなラインナップですが、本当に感心したのは、
どの奏者も、
自分の呼吸と音色があり、伝わる表現があり、解釈がしっかりしていて堂々たる演奏、
自分の生徒ながら、たいしたもんだなぁーと心から賞賛!
本当に全員が立派な演奏で、
これはもう自慢の生徒たちだとほれぼれ(←かなり親バカ)
みなさん、本当に立派なピアニストたちですよ!
あんなに幼かったあの子たちが一段ずつ階段を上がり、
いつの間にかここまで大きな実力をつけ、観客の心に訴える演奏をしてくれる。
本当に先生冥利に尽きますね(涙)
どの生徒も立派なピアニスト!
きっとご家庭でも、お子さんを誇らしく称えてあげられる一日だったことでしょう。
先生も満足ですよ!
本番まで本当に忙しく気忙しい毎日でしたが、疲れが取れていきそう。
誇りに思える生徒さんたちで、先生も嬉しいです!
みなさんよくがんばったね!
さて次は・・・カワイコンクール予選会出場のあなたは、またがんばってね♬
ピアノを知らないうちの夫でもその感想は的を得ており、
3時間に及ぶステージが少しも退屈せず、聴きごたえがあったと。
___それはなにより!よかったです!
ピアノをよく知らないという親御さんもいらっしゃるでしょうが、
発表会を聴いたことで、無意識下に何かのラインを得ていると思いますよ。
それは、前に聴いたあの演奏よりこっちの方がいいか、そうでないかなどの判断。
一度何かの基準を持たないと、評価ができないのですね。
そして感覚と言うのは、人間が思うより敏感で確かなもの。
何かを習ったり、感じたりしていくことで、
いいものとそうでないものの区別がつくようになっていき、
そこからいい感覚がうまれていくのです。
人は本能的に、“よりよくなりたい”と思っています。
実を言うと私は、
あんまり練習ができなくてもレッスンでまっすぐ取り組んでくれればいいと思うんですよね。
もちろん、ソナチネまでの基礎はしっかり固めるように練習したほうがいいですよ。
ソナチネになれたらレパートリーを広げて、じっくり磨いていく充実を知っていくのですが、
これは自分と向き合い、自分を磨くことにもつながるんですよね。
これこそがピアノの良さ。完成度を上げていくことで、自分を育てていく手ごたえ。
これを知ってほしいから、まずは基礎をソナチネまでに、
そのあとは真の充実を感じてピアノを通して自分と向き合えるように。
ここまでくると、それだけでなく何かが浄化され、精神が満たされるようになるのです。
意識を磨き、精神を養い、よりよい自分になっていくために先生は力を貸しますよ。
次の目標目指して、みんな一緒にがんばろうね。
発表会、本当によくできました!おつかれさま♪