2014.06.13
最近 図書館から借りてきた本の中に、とても面白い一冊が有りました。
奥泉光の「シューマンの指」というミステリー小説です。
まず表紙が凄い!
全体がピアノの鍵盤になっていて、その左下あたりに赤い血の指紋が付いていてビックリ!
「指を失ったはずの天才ピアニストが演奏会でピアノを弾いているのを見た!」
という謎の手紙・・・
指を失った現場を目撃していた主人公はそれを信じるわけにはいかない・・・
ここから物語は始まります。
半ばまではシューマンの一生や音楽思想が語られており、その中に多くの楽曲が登場するのでクラシック好き、ピアノ奏者には興味深い中身です。
半ば過ぎからミステリー要素が高まり、ラストは人それぞれ賛否両論あると思いますが、私は‘まさか!’の衝撃的な結末に驚きと共に感動でした。
中に出てくる数多くの曲をネットで聞きながら読み進めると尚一層楽しめるし、さらにはシューマンの曲が弾いてみたくなりました・・・笑
また表現が綺麗な文体なので、ミステリーでありながら、美しさが漂う感じがします。
音楽好きミステリー好きの、お父様お母様方に是非おすすめします!
*写真・・・今年はもうサボテンが咲きました!
いつもより早いのは温暖化のせいでしょうか・・・?