2014.08.03
先月の3連休に奥山に行きました。三男が「そういうお寺が浜松にもあるの? 一回も行ったことがない。」と言うので、「何回も連れて行ったはずだ。」とその幼い頃の記憶を呼び覚ますために、また、ちゃっかり私も散策を楽しむということで、10数年ぶりに行きました。「森林浴ができるなー。」と。
車から降りると、トゥートルルと鳥の声。「はい、今のを音階で言うと?」と三男。「え! そんなの知らない!!」私には鳥の声は鳥の声であって、音階には聞こえない。参道を上がっていくと「はい、この水の音を音階で言うと?」「だから私には水の音は水の音で、音階には聞こえてこないってば!!」「へえー。そうなんだ。」と言われても聞こえてはこない。その逆はあるけども。曲の中で特にオーケストラの響きから急に何かの風景、情景を想像する時はある。「いちいちうるさい、静かに自然の中を歩けばそれでよい。」と私。 参道は昔はもっと木がうっそうと重なり合っている感じで、夏でもひんやりした森の中だったような記憶があるが、昔に比べるとずいぶん整備され、明るかった。
お寺は、今、中をずっと奥まで公開している。なんと無料で!! せっかくのチャンスだからと上までのぼり、歩いて歩いて、たくさん見せていただいた。 本当に静かで、わずかな自然の音だけ。その中に自分が浮かんでいるだけ。 ここでは私には何の音楽も思い浮かばなかった。(続く)