2014.07.06
彼女には2歳になる坊ちゃんがいます。 出産間際までレッスンに通い、出産後は赤ちゃんの首がすわるとおんぶしてレッスンに復帰した方です。もう10年以上通ってきてくれています。 彼女はレッスンに来た時しか、ピアノにさわれません。 自宅では、眠っている赤ちゃんがおきてしまうから・・・、そしてもう少し坊ちゃんが大きくなったら、坊ちゃんのやきもちのためにピアノを弾けません。坊ちゃんはママをピアノにとられたような気がするらしく、ママが弾き始めると泣いて鍵盤から手を振り払うそうです。 それで、自分で弾こうとピアノにさわります。 いっしょに弾くのはダメなんですって! 「ママ見てて!」となるらしいです。 彼女はしばらくして坊ちゃんをおばあちゃんにあずけることができるようになって、やっと一人でレッスンに通うことができるようになりました。 でもやっぱり自宅では相変わらずピアノを弾けません。 しかしそれでも、なんだかんだ言っても、週1回1つの曲を練習していくと、曲が仕上がってきます。 「継続は力なり」です。 でも私が思うに、こうなるには一つ条件があります。 それは基本ができているということ。 楽譜を見ながら、ゆっくりでも弾いていけることです。 自分で五線からはみ出さない程度の音符が読めて(加線で書いてない音符)、自然な指使いで弾けること。 指がしっかりしていて、小指も親指も使えて、オクターブも弾けること。 ここまでできる方でないと、正直、自分の好きな曲を1週間に1回、ピアノにさわるだけでは、なかなか曲を弾けるようになっていかないと思います。 楽譜を読むだけで、もうパニック。 慣れない指を動かすのにもっとパニック! 右手と左手が別々の動きをするなんて、もうパニック、パニック!!
やはり最初は教材で基本をやりたいです! そして曲も簡単なものから、少しずつ、あきらめずにチャレンジしていきましょう。 指がしっかりするように、どの指もうごくように、指の練習もしましょう! 一度身についたら、もう大丈夫。 指がおぼえていてくれますから。 あせらず、とりくんでいけばいいのでは!!