2021.03.19
合格発表、卒業式、進級・・ 日に日に暖かくなり、明るくなって、心弾みます。外に出たくなります。不思議ですね。
実は先日、発表会を開きました。出演者とご家族、関係者しかいません。他の人の入場をお断りしているわけではないですが、関係者ばかりです。ホールでの演奏は、いつもと音の聞こえ方が違います。自分がいる空間が違います。自分が弾いた音が遠くから聞こえてくる感じ。レッスン室の中だけでは、わからないことです。舞台照明の明るさ、熱、非日常感が半端ありません。誰だって緊張します。でも、1年に1回のおさらい会として取り組んでいることなんです。レッスン室では止まらず間違えず弾いていたし、リハーサルでもうまく弾けていたお子さんが、止まってしまった、「どうしよう、もう少し待とうか」と思っているうちに「初めから弾きなおし始めた」と思ったらまた止まった、「いつ助けに行こう・・次に止まったら・・」と思っているうちに、3回目でスルッと進み、最後まで弾けた・・良かった!! 短い曲なので、時間的には数分のこと。何事もなかったように、演奏を終えました。まだ小さいのに、困った時に自分で考えて対処したのだから、すごくほめてあげたいです。えらい!!
学年が上がった子供の中にも、「少し失敗してしまった」と、ため息をつく子がいました。あるピアニストが言いました。「自分が学生の時、75%くらい仕上がった時に、本番、これでいけるかな。大丈夫。と甘く見ていたら、やっぱり失敗した。不安な気持ちがなくなるまで、しっかり曲と向き合った方がいい。場合によったら、たとえ暗譜できていたとしても、不安な気持ちがあるなら、楽譜を目の前においておけばいい。無理しない方がいい。」全くその通りだと思います。発表会はおさらい会なんだから、それでいいんです。無理はしないことです。