2021.03.04
昨日はあるご年配の方のレッスンがありました。大人の方はご自宅での練習時間をとることができません。皆さん同じです。レッスンに通っていらっしゃった時にピアノにさわります。それでも少しずつ両手で弾けるようになります。昨日はバイエルの40番台の1曲を練習しました。右も左もソラシドレに置いて、その中で弾きます。「ソとソでしょ。次がソとシ。」こんな風に音符を読みながら1音1音進みます。結構早く進んでいますが、「あ、違う。わかってるのになー。」こんな感じです。片手ではうまくいくのに、両手ではなかなかうまくいきません。この方がいうには、「簡単に弾ける」という動画をよく見るけど、自分はなんでうまくいかないのかな、ちっとも簡単じゃないと。この方は「歌に簡単な伴奏をつけて弾いてみたい」、との目標をもってピアノに取り組んでいます。この方が言うには、「ピアノを弾くというのは、脳トレだね。音符を読んで、その通り指を動かして。それが動かないんだ。」歌謡曲を弾きたいのだから、別にバイエルを弾く必要はないのですが、それに取り組んでいるのは、音符を覚えたり、指を動かしたり、曲の構成など基礎的なことを学ぶ教材として扱いやすいからです。ピアノでなくても、指をバラバラに動かすのは大変!なかなか思うようにできません。話を初めにもどすと、この方は1音1音読んで弾いていても、まだメロデーという流れとしてきこえていないのです。それが聞こえるようになってきたら、合格! 次に進みます。 弾いている人にメロディーとしてきこえているかどうかは、不思議なもので、きいている人にはよくわかるんですよ。