2012.10.10
毎年近くの小学校では、今の時期に音楽を中心とした生活発表会があります。中には劇を取り入れたり、合唱あるいは合奏を組み合わせて児童たちが全員で体育館で発表します。 そこでピアノを弾きたい子にはオーデションという試練が待っています。もらった楽譜を持って何人もがレッスンにやってきます。普段は自宅練習をほとんどしていないなような子でも、いっしょうけんめい練習してきます。だからピアノに選ばれなかった時の落ち込みようといったら。。。まあ聴く方としては、普段の力量はすぐわかるものです。子供は立ち直りも結構早いのですが、親が「弾かせてあげたかった。」と嘆いても、「・・負けた。」とつぶやいても、仕方ありません、毎日こつこつと練習するしかありません。
今年は一つ驚いたことがあります。小学1年生が楽譜を持ってきました。それにはなんとひらがなで書いてありました。音符がありません。いくらみんながよく知っているメロディと言っても高さがわかりません、「先生、どこのソなの?」と私に聞かれても・・・わかりません。
そのメロディだって多少変形しているし、つなぎの部分の音の高さもリズムも、ちんぷんかんぷん。子供たちは「みんな音符が読めないからこうなったと思うよ。」とは言うけども、
そもそもある程度音符が読める子が立候補するのではないの? せめて音符にフリガナをふるくらいにしてほしい・・学校の先生の思いもわかります。「でもね、」これは初めてのことだったし、非常にびっくりしました。「音符があるってありがたいね。」と子供たちには話しました。 みんな、普段から時間がかかっても自分で音符を読むのですよ~。