2016.09.22
リスト好きな人をこうよびます。
私のように指が長くない者には出来たら避けたい作曲者です。
他にもラフマニノフ(12度の音域を弾いたらしい)、プロコフィエフなど、特にロシア人は奏者泣かせの作品をかなり遺しています。
リストの「詩的にして宗教的な調べ“葬送”」は後半部に左手オクターヴ、しかもpiu mosso 。
少しするとオクターヴ半音階のAllegro energicoがやって来ます。
右手は8度の4和音でシクハクしているので助けられません。
どうすんのよ―!
と叫びたくなるのを中間部の美しい旋律に癒してもらいます。
心憎い演出を小出しに作りあげた名曲の数々。
それらを悠々と奏する今時の若いピアニストたちを羨ましく見ています。