2016.06.25
これからお子さんにピアノを習わせようとしている、
今すでにお子さんにピアノを習わせている、
親御さんたちの、
そうですね~
恐らく、95%位の人たちが
「プロのピアニストになるわけではないですから」
と心の中で思っていたり、
実際に口にしたりしています。
本心か、謙遜かはわかりません。
私は子どもの頃、
書道、そろばん、スイミング、ピアノ、塾と、
結構な数の習いごとをしていました。
母に理由を聞いてみたところ
書道→字はきれいな方がいいから。
そろばん→計算が早くなるかと思って。
スイミング→泳げた方がいいやん。
ピアノ→あんたが行きたい言うたんやん。
塾→みんな行ってたし。
とまあ見事な程、適当な回答でした。
そう、もちろんこの中に1つも
「プロになればいいなと思って」などと云う想いはあるはずもなく…
結果、
私は、プロのピアニストになりました。
私は今、息子(4歳)に、
スイミング、個人ピアノ、アンサンブルを習わせています。
今のところどれも気に入って通ってくれていますが、
私は密かに
(ここで言っちゃったら「密か」でもありませんが…)
スイミング→オリンピックとか出ちゃったらどうしよ~
個人ピアノ→プロピアニストって実は男性の方が多いんだよね~
アンサンブル→合奏の楽しさ知って、将来はバンドマンもあり?!
と、思っています。
重いか?
否、重く感じさせてはいけないので、
「密かに」思っているだけです。
ただ、最初に先生にだけはお伝えしました。
もし彼が将来、「プロになりたい」と言った時は、
私は全ての面において応援します。
なので、その可能性を出来るだけ長く
残してやってもらえるような指導をお願いします。
重い親ですね(笑)。
でも、
子どもの可能性なんて、誰にもわかりません。
「ピアニストになるわけではないので」と言って
練習をしなければ、
楽器を持たなくては、
諦めていれば、
ピアニストになれる可能性は下がりますが、ゼロにはなりません。
子どもなんて、いつ何時気が変わって
「やっぱりピアノで受験しようかな…」
なんて、親が全く予想もしなかったことを言い出すかわからないです。
(全て私の事です 笑)
音大から合格通知が届いた日、
ピアニストである恩師、故・北井康代先生に報告の電話をしたら
忘れもしません、
先生の第一声は
「うそっ…」
大学に入り、
学内オーディションに合格して
学生代表として定期演奏会への出演が決まった時も
「えっ?!」
でした。
私、そんな可能性なかったんかな~(笑)。
でも、チャレンジさせてくださいました。
適当な回答しかしてくれなかった母が、
「無理無理!」と見捨てずに
「チャレンジせずに後悔するなら、
チャレンジして、失敗して反省しなさい」と
可能性を残してくれた事を感謝しています。
当教室に通う全てのレッスン生に対し、
プロになる可能性を残したレッスンを目指していきます。
だから親御さんたちも
「プロにはならない(なれない)」と
言い切らないであげてください。
わきやまピアノ教室
http://www.wkwkmusic.com