2015.03.02
息子がお世話になっている野外活動の体験教室で、
陶芸を体験させて頂きました。
朝からの雨、雨、雨。
しかし、この活動を主宰されている団体は、
雨なんて関係ないのです。
「雨の日にしか体験できないことがあります」と、
以前に言われた時は、本当に目からうろこでした。
かっぱに長靴、傘はもちろん、
しっかり着替えを持って出発!
以前は
「雨やのに、行くの?」と言っていた息子も、
あの場所には、雨が降っても雪が降っても楽しい事があると思っているようで、
文句も言わずに支度していました。
そんな雨の中だったこともあり、集まったメンバーさんは少なかったですが、
そんな「マニア」なお友達と、
水たまりを蹴り、傘を武器にチャンバラゴッコ。
この場所では、何でもありです。
自分たちの判断で、何でもあり。
危険な事も、ちゃんとわかっています。
ろくろ、私自身も初めての経験でした。
気持ちを集中させて、そっと、でも、しっかり土に手を当てる。
自分が思う形になるよう、ゆっくりゆっくり土を誘導する感じ。
焦らず、優しく…
精神の集中というのは、こういう事なのかな…と思いました。
「無」にする想い。
芸術の世界は、「無私(むし)」の世界だと、言われた事があります。
「私(わたくし)」を捨てる。
そう、
ベートーベンもショパンにも、想いがあって、
作品(曲)が出来ているんです。
そこに、「私」の想いを乗せて演奏することは、ありなのか。
「私」の想いと、作曲者の想いが同じ若しくは近いものであれば、まだマシです。
でも、全く違うものだったら…
それは、私が求める芸術ではないなと思うんです。
創作した人と、表現する人と、鑑賞する人の想いが交わる「点」。
深い事だと思います。
と、まあ、
息子はそんな事、な~んにも考える事なく
ただただ「失敗したくない!」という強い想い(?)が、
意外と、良い形を作り上げていました。
焼いて頂いて、完成作品が届くのは約1か月半後。
とても楽しみです。