2013.05.20
ある生徒さん(小1)のお母様からご連絡を頂きました。
「先生…ご相談があるのですが…」
本当に嬉しいなと思います。
良い話にしろ、悪い話にしろ、
週に1回だけ関わっているだけの、ただのピアノの先生に、
お母さんが相談を持ちかけてくださるのです。
ピアノが嫌いになったわけでもないし、
先生に叱られたわけでもないんだけど、
レッスンに行きたくないと言い出した…と云う内容でした。
小学校1年生です。
この世に生まれてたった7年です。
理由を聞いても、なかなか言葉が出なくて当たり前です。
お母様のお話しによると、自分でもわからないのかもしれない…と。
実はこのお話しは、私には寝耳に水でした。
彼女は、とても良く練習して来てくれるので、
いいペースで進んでいるし、
お話しも大好きなので、学校の事やお友達の事、
ご家族の事なども毎週とても楽しそうに話してくれて、
楽しく通ってくれているな~と、思っていたのです。
練習→レッスン→間違い直し→合格
そんな流れに飽きちゃったかな?
小学校に行って、新しいお友達と遊べる曜日と、
レッスンの曜日が重なっちゃったかな?
頑張り過ぎちゃって疲れちゃったかな?
何れにしろ、私の経験から考えられるあらゆる理由をお母様にお伝えし、
そして、その何れの対応も、
やはり彼女の性格を一番知るお母様にしか出来ないことをお伝えしました。
辞める事も、休む事も、続ける事も簡単。
辞める事も、休む事も、続ける事も難しい。
何をどう感じるかは、人それぞれ。
だから、何が正しいとか間違っているとかではなく、
生徒さんお一人お一人に今どうアドバイスしてあげることが
音楽を好きなままで過ごせることに繋がるかな…と
考えてきたいと思っています。
突然のお電話で
「すみません、何かも~全然練習しないんで今月いっぱいで辞めます」
そう言われてしまうほど悲しい事はありません。
だからといって、私に出来る事はないかもしれません。
でも、教室開講18年。
たくさんの生徒さんたちと一緒に過ごしてきた経験から得た事を
お話し差し上げる事は出来ます。
そこから辞める選択をするもよし、
休む選択をするもよし、続ける選択をするもよし。
どんな事でも構いません。
結論出す前に一度、ご相談頂けたら嬉しいです。